熊本 と 北海道 を つなぐ

やぶれた靴下の穴から指が見えてる!・・・なんて経験、ありませんか?

それ、私のふるさと・長崎では「 じゃがいも 」というんですよ。

つい先日もタイツが “ じゃがいも ” でした、福居万里子です。

 

そう、今回のお話は、じゃがいも です。

ころころと可愛いかたちのじゃがいも、北海道・厚真町産の「 きたあかり 」という品種です。

厚真町は、ことし9月の地震で震度7を観測した場所です。

その厚真町のじゃがいもを熊本の人たちに食べてもらい、支援につなげようという取り組みを取材しました。

例年、厚真町では収穫したじゃがいもを倉庫で保管し、越冬したものを春に販売します。

凍るか凍らないか、ギリギリの温度調整をしながら冬を越すじゃがいもは、いっそう甘くなるそうです。

ところが、地震により倉庫が全壊し、貯蔵が難しくなりました。

保管はできない、ならば 今のうちに少しでも多くの買い手を――

 

そこで立ち上がったのが、熊本の人たちでした。

農産物をPRするインターネットサイト「 フリフル 」を運営する坂口さん(左)と水野さん(右)

自ら被災地・厚真町に足を運ぶことにした坂口さんは、その前に、交流のある益城町の農家・永田さんを訪ねました。

「 いま、熊本から北海道へ 伝えられることはないか 」

じゃがいもを買いつけるだけでなく、熊本地震の経験を厚真町の農家と共有するためです。

 

“ 倉庫や農機材などの被災状況を写真で記録しておくと、後で役に立ちます ”

“ まだ表面化していない地層のひずみがあるかもしれないから 気をつけて ”

“ 復旧への道のりは長いので、頑張りすぎず、焦らず、マイペースにいきましょう ”

 

地震から2年半経った 熊本だからこそ 伝えられるアドバイス

同じようにたいへんな思いをした 熊本にしか かけられない言葉 です。

(坂口さんと厚真町のじゃがいも農家・山崎さん)

 

熊本市内で行ったイベント販売では、坂口さんが話す厚真町の現状に多くの人が耳を傾けていました。

みなさん 口々に仰っていたのは、

“ 熊本も地震を経験したから、たいへんな気持ちが分かる ”

じゃがいも で 熊本と北海道 が つながった気がしました。

 

坂口さんが買いつけた厚真町のじゃがいもは、今後もイベントなどで出張販売するほか、インターネットサイト「 フリフル 」でも手に入ります。

「 フリフル 」では、厚真町の様子も紹介されています。ぜひ(^^)

 

~ おまけ ~

私も厚真町のじゃがいもで料理にチャレンジ!

茹でて

バターを乗せて・・・皮ごと いただきます!

ほくほく!

とーーーっても おいしい!(^^)

せっかくなので、熊本のグルメとの相性も試してみました。

天草の “ うにいか ”、阿蘇の “ タカナード ” です。

うん、なかなか!!

熊本と北海道、つながりを感じる味でした(^^)