私ことまさいよしなりが今週お持ちしました音源はこちらです。
「いい娘に逢ったらドキッ/伊藤咲子」
詞や曲はもちろんですが、特にアレンジこそ楽曲のイメージを
決める極めて大切な要素であることは言うまでもないでしょう。
そして場合によっては「印象的な楽器の使い方をしている」、
「変わったコーラスが入っている」、「意外性のある転調をする」
などなど、インパクトのある「ひとつの特徴」が、特定の楽曲の
イメージと直結しているというパターンもあるわけです。
今日お聴き頂いた伊藤咲子の「いい娘に逢ったらドキッ」の場合、
何といってもイントロと間奏で聴くことができる「おじさんの声」
こそがこの楽曲のイメージであることは間違いないでしょう。
スタ誕出身で、「ひまわり娘」「木枯しの二人」「乙女のワルツ」
など多くのヒット曲を生んだ伊藤咲子ですが、彼女が1976年に
発表した通産8枚目のシングルがこの「いい娘に逢ったらドキッ」
であります。トップアイドルの楽曲に低音の効いたおじさんの
「舐めるような唸り声」がフィーチャーされているのは今聴いても
インパクト大で、忘れることの出来ないユニークな構成ですね。
なお、このおじさんの声の主はと言いますと、当時伊藤咲子と
同じ事務所に所属していたタレントの神太郎なのであります。