20130301 「うれしいひなまつり/島倉千代子」(1961年)

私ことまさいよしなりが今週お持ちしました音源はこちらです。

「うれしいひなまつり/島倉千代子」(1961年)

早いもので今日から3月。3月の行事でまずやって来るのは
桃の節句。そこで思い浮かぶ歌と言えば「うれしいひなまつり」
です。作詞は山野三郎(詩人・作家のサトウハチロー)、作曲は
河村光陽(「かもめの水兵さん」「赤い帽子白い帽子」の作者)で、
1936(昭和11)年に河村の娘・順子の歌でレコードが出されました。
するとたちまち人々の間に浸透し、ひなまつりに欠かせない歌に
なっていきました。しかしこの作品にはいわくがありまして、まず
「お内裏様とお雛様」、内裏雛とは本来男雛・女雛一対のことを指し、
お雛様も同じくその一対を指すのであって、「男雛をお内裏様」、
「女雛をお雛様」としているのはサトウハチロー氏の勘違いなのです。
さらに「赤いお顔の右大臣」、彼は大臣ではなく「随身」という近衛兵
であり、また仮に大臣だとしても、殿から見て左にいるので左大臣と
いうことになるのです。詞を書いたサトウハチロー氏も生前このことを
ずっと気にしており、この歌を耳にすることを好まなかったそうです。
しかし作者の気持ちとは裏腹に、ひなまつりと言えば誰でも真っ先に
この歌を口ずさんでしまう…そんな親しみ深い作品となったのです。
というわけで今朝はこの「うれしいひなまつり」を、ちょっとめずらしい
島倉千代子のバージョンでお聴き頂きました。お千代節全開です!

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