私ことまさいよしなりが今週お持ちした音源はこちらです。
「いつも一緒に/倍賞美津子」(1977年)
アントニオ猪木といえば、もはや説明するまでもなく
プロレス界のスーパースターというワケなのですが、
今朝はこのアントニオ猪木のテーマ曲をお持ちしました。
プロレスや、あとボクシングなどでもそうなのですが、
自分が入場する際に特定の楽曲(ほとんどの場合は
既存の曲、まれにオリジナルの曲)を会場内に流し、
「自分のテーマ曲」として使用するのが通例です。
猪木の場合は「イノキ・ボンバイエ」という曲がそれで、
これが聞こえるとたちまち猪木を連想する、まさに
「猪木のテーマ」と呼ぶにふさわしい作品であります。
実はこの曲、もともとはアメリカのヘビー級プロボクサー、
モハメド・アリの伝記映画「ザ・グレイテスト」のために
制作されたもので、曲名も「アリ・ボンバイエ」でした。
1976年にアリと猪木による異種格闘技戦が行われ、
その縁でアリから猪木にこの曲が贈られたと言われて
います。曲の冒頭に「アリ・ボンバイエ」という掛け声が
入っているためこのままでは使いづらく、直ちにカバー
バージョンが制作され、掛け声が「イノキ・ボンバイエ」に
差し替えられました。これが一般によく知られている
アントニオ猪木のテーマとしての「炎のファイター」です。
猪木バージョンは1977年にシングルで発売されましたが、
実はこのB面には、なかにし礼の作詞によるボーカル
バージョンが収録されており、当時の奥様倍賞美津子が
これを歌っています。いまだにCD化されていない貴重な
音源ですので、今回はこのB面曲をお聴き頂きました。