私ことまさいよしなりが今週お持ちしたのはこちらです。
Clock Strikes Ten/Cheap Trick(1977年)
新年度に入りまして、程なく新学年の新学期がスタート
するということで、今回は学校に関するネタでございます。
多くの学校で使われていると思われるチャイムの音、
「キーンコーンカーンコーン…」というメロディー、あれは
ロンドンにありますビッグベンが鳴らす鐘の音でして、
「ウェストミンスターの鐘」と呼ばれているものなんです。
そしてこのチャイムが曲の中に登場する作品として思い
浮かぶのがチープ・トリックの「Clock Strikes Ten」です。
日本では「今夜は帰さない」という邦題で知られています。
チープ・トリックは1977年にデビューしたアメリカのロック
バンドで、実は日本とは少なからぬ縁があるのです。
デビュー後3枚のアルバムを発表するもヒットせず、本国
では全く無名であった彼らでしたが、唯一日本でだけは
人気が高まりました。そのために実現した来日公演の
模様が、ライブ盤「チープ・トリック at 武道館」という形で
78年に日本限定でリリースされたのですが、このレコード
が本国アメリカへ逆輸入され評判となっていき、79年には
アメリカでも正規盤として発売され、これが何と全米4位
という大ヒットを記録し、ついに本国でも彼らの名が一躍
知れ渡ることになったのでした。「Clock Strikes Ten」は
このライブ盤にも収められている人気曲で、初出はセカンド
アルバム「In Color(蒼ざめたハイウェイ)」(1977年)です。
当時「パワー・ポップ」と呼ばれた彼らのサウンドをどうぞ。