風吹く丘で/青山ミチ [1966年]
今日ご用意しましたのは、1966(昭和41)年にシングル盤で
リリースされました、青山ミチの「風吹く丘で」という曲です。
青山ミチは1962年にポリドールからデビューしたシンガー
で、パンチの効いたソウルフルな歌声に定評がありました。
ノリのよい楽曲で大いに魅力が活かされるタイプの彼女が
ポリドール時代最後の作品としてリリースしたのが、この
「風吹く丘で」です。橋本淳作詞、すぎやまこういち作曲の
この作品において、彼女は実に美しく、しっとりと、たおやかに
詞とメロディーを歌い上げており、その余裕たっぷりの表現も
相まって、彼女の歌唱力の高さにあらためて気付かされます。
レコード会社の移籍に伴い、このシングルは発売後すぐに
回収されてしまったため、一度は人々の耳に届く機会が閉ざ
されてしまったのですが、それから2年後の1968年、今度はGSの
ヴィレッジ・シンガーズの5枚目のシングル曲として復活したのです。
新しいカバーバージョンは、歌詞やメロディーはそのままですが
タイトルのみ変更となり、「風吹く丘で」から「亜麻色の髪の乙女」
に曲名が改められ、今度は見事にヒットするに至ったのでした。
というわけで、今朝は青山ミチのオリジナルでお聴き頂きました。