Soul Bossa Nova/Quincy Jones [1962年]
クインシー・ジョーンズはアメリカを代表する音楽家。
今や一般的には超大物プロデューサーという認識ですが、
当初はビッグバンドのトランペット奏者としてキャリアを
スタートさせています。1950年代の初めのことです。
そこでアレンジャーとしての才能を開花させ、次第に
様々な作品に関わりヒットを生むようになっていきます。
81年の「愛のコリーダ」のヒットや、マイケル・ジャクソン
をプロデュースして大成功を収めるなど数々の桁外れの
快挙を成し遂げてきたクインシー・ジョーンズですが、
今日ご用意した「ソウル・ボサ・ノヴァ」は、60年代に
入って彼がプロデューサーとして活動し始めた時期に
発表された、初期の代表曲としてよく知られています。
ボサ・ノヴァは50年代にアントニオ・カルロス・ジョビン、
ジョアン・ジルベルト、ヴィニシウス・ジ・モライスといった
面々が中心となって生み出されたと言われています。
伝統的なサンバを、都会的で洗練させたサウンドに
磨き上げたボサ・ノヴァは、59年の映画「黒いオルフェ」
の音楽として使用され、世界的に広まっていきました。
その新しいサウンド「ボサ・ノヴァ」を、ビッグバンドアレンジ
でクインシー風に料理したのが「ソウル・ボサ・ノヴァ」です。