ジ・エンターテイナー(The Entertainer)
/スコット・ジョプリン(作曲)、マーヴィン・ハムリッシュ(編曲)
[1973年]
今回は19世紀から20世紀初頭に活躍したアメリカの
作曲家、スコット・ジョプリンの作品をご用意しました。
幼少の頃から音楽の才能を開花させていたという彼は、
各地のサロンでダンス音楽などの演奏家として活動して
いましたが、27歳の時に作曲家を志したとのことです。
彼の生み出す音楽はのちに「ラグタイム」と呼ばれた
スタイルで、これは従来の音楽のリズムとは違って
「ずれている」という意味が含まれていると言います。
シンコペーションと言って「前のめりに跳ねるような
リズム」が特徴で、拍子の強弱の位置が変化することで
意外性や躍動感をもたらします。この手法はのちの
ジャズや、現在のポップス・ロックに至るまで影響を与え
続けている手法です。さて、そんな「ラグタイム王」の
スコット・ジョプリンが1902年に作曲したのが、ピアノ曲
「ジ・エンターテイナー」です。この曲は1973年にアメリカ
映画「スティング」のテーマ曲として使用され、これが
きっかけで世界的に再評価されることになったのでした。