私ことまさいよしなりが今週お持ちしました音源はこちらです。
「ショパン:ノクターン第2番変ホ長調作品9の2/(演奏)アンジェリーク」
グラスの縁を指先でそっと撫でて、振動で音を共鳴させる…
という遊びをご存知の方、多いのではないでしょうか。
実はこれ、れっきとした「演奏法」のひとつなのです。そして
そうやって奏でるグラス一式を「グラスハープ」と呼びます。
18世紀の中頃にはヨーロッパで広くこのグラスハープの
演奏が人々に親しまれていたという記録が残っております。
グラスハープには「ゴブレット」と呼ばれる、足の付いたグラス
(いわゆるワイングラス)が用いられ、演奏に必要な全ての
音階に対応するグラスをずらりと並べて奏でられます。
大掛かりな場合、4オクターブにも及ぶグラスのセットを一面に
並べ、それを演奏者は指先を常に水で濡らしながら操るという
ことになり、その難易度は極めて高いと言えるでしょう。
実は青森の弘前大学で「アンジェリーク」というグラスハープの
アンサンブルが音楽活動をしておりますので、今朝は彼らの
アルバムからショパンの「ノクターン第2番」をお聴き頂きました。
どこまでも透徹で、きらめきに満ちた音色をご堪能ください。