私ことまさいよしなりが今週お持ちした音源はこちらです。
「太陽の彼方に/藤本好一」(1964年)
3週前にこのコーナーで「GO!
GO!
レンタカー」という
1966年の作品をオンエアしました。当時は音楽市場を
エレキブームが席巻しており、「勝ち抜きエレキ合戦」
という素人参加のテレビ番組まであったほどです。
このブームのピークは65年のザ・ベンチャーズ来日に
よってもたらされたと言われています。彼らの他にも
シャンティーズ、サーファリーズ
、スプートニクスなど
実にたくさんのエレキバンドが紹介されたわけですが、
日本におけるこの一連のブームの先駆けとなった
ヒット作と言えば、やはり「太陽の彼方に(Movin’)」
でしょう。アメリカのジ・アストロノウツによる演奏ですが、
実はこのバンド、本国ではほとんど話題になっておらず、
日本だけで成功を収めたのです。本国では単にアルバム
の中の一曲であった「太陽の彼方に」は、64年に日本で
発売されるとたちまち人気曲となり、これによってエレキ
サウンドが日本国内に一気に浸透していったのでした。
そして、このインスト曲に歌詞を付けてボーカル作品に
したところ、更なる大ヒットとなりました。それが藤本好一
「太陽の彼方に」(64年)です。演奏は和製エレキバンドの
草分け的存在、かの寺内タケシとブルージーンズです。