二人でお茶を(Tea For Two)/ドリス・デイ [1950年]
ドリス・デイはアメリカの歌手であり女優。幼い頃から
バレリーナを目指すも、15歳の時に事故に遭い、踊りを
諦めて歌に磨きをかけ、18歳でジャズバンドの専属歌手
としてデビュー。1945年、バンドリーダーのレスター・
ブラウンが作曲した「センチメンタル・ジャーニー」を歌って
レコードを発売、たちまちミリオンセラーとなりました。
一方で1948年には「洋上のロマンス」で女優として
映画デビューし、年に数本の映画に出演するほどの
売れっ子となり、歌に女優にと活躍の場を広げました。
彼女の代表曲としてよく挙げられるのが、前述の
「センチメンタル・ジャーニー」と、1956年公開の映画
「知りすぎていた男」の劇中歌「ケ・セラ・セラ」でしょう。
特に後者はアカデミー賞歌曲賞を受賞しています。
しかし彼女が歌った名曲はまだまだ数多く存在し、
1950年の主演映画の主題歌「二人でお茶を」も
そうした楽曲の中のひとつです。もともとはミュージカル
のために作られた1925年のヒット曲で、アニタ・オデイ
をはじめ様々なカバーが存在するスタンダード・ナンバー
となっており、ドリス・デイのバージョンもまた有名です。