私ことまさいよしなりが今週お持ちしました音源はこちらです。
「パーコレーター/ホット・バター」
シンセサイザーの草分け的存在として、モーグ・シンセサイザーが
あります。これはアメリカの電子工学の研究者ロバート・モーグ博士
によって開発されたアナログシンセサイザーで、1964年に初めて
実用的なモジュラーシンセサイザーシステムとして発表され、
実質的にここからシンセサイザーの歴史が始まったと言えます。
とにかくユニークな音色を無限に生み出すことが可能なモーグ・
シンセサイザー、これをいち早く自らの音楽に取り入れた
ミュージシャンには、例えば「スウィッチト・オン・バッハ」で有名な
ウォルター・カーロス(のちのウェンディ・カーロス)、あるいは
エマーソン・レイク・アンド・パーマー、そして日本では冨田勲といった
ところが有名ですけれども、もっとポップな路線でモーグの音を
フィーチャーしたグループが存在しました。「ホット・バター」です。
ホット・バターはスタジオミュージシャン6人によって結成された
アメリカのグループ。彼らを代表する曲として「ポップコーン」が
挙げられます。この「ポップコーン」は全世界で話題となりまして、
もちろんここ日本でも大ヒットを記録しました。ポップコーンが
ポコポコと弾けるようなサウンドをモーグで見事に表現しまして、
そのユーモアに溢れる作風が大当たりしたというワケですね。
ホット・バターの作品の中でこの「ポップコーン」に限っては、
今では様々なオムニバス盤に収録され、手軽に聴けるように
なりました。というワケで今日は折角の機会ですのでそれ以外の
作品ということで「パーコレーター」をピックアップしてみました。
こちらもまた日本でお馴染みになった一曲です。