私ことまさいよしなりが今週お持ちしました音源はこちらです。
「サムバディ・ストール・マイ・ギャル/ピー・ウィー・ハント楽団」
とある既存の楽曲がテレビやラジオの番組テーマとして
使用されると、それに慣れ親しんだ世代は曲と番組の
イメージが完全に結びついてしまうことは当然ですし、
ことによると「その曲は番組のために作られたオリジナル」
と勘違いしてしまうことすらあり得ます。今回はそういう例です。
1918年にレオ・ウッドが作詞作曲した「サムバディ・ストール・
マイ・ギャル」というジャズナンバーがあります。大好きな彼女が
昨日出て行ってしまった、という失恋の歌詞で、その言い訳として
「きっと誰かにとられたんだ、そうに決まってる」と歌っています。
さてこの悲恋の曲、大変多くのミュージシャンによって吹きこまれて
いますが、その中で最も有名となっている演奏は何と言っても
トロンボーン奏者ピー・ウィー・ハントによるバージョンでありましょう。
1954年発売の4曲入りEP盤「Swingin’
Around」に収録されています。
今では「吉本新喜劇」といえばこの曲のイメージが拭い去れない
ほどで、キダ・タロー氏の作品だと勘違いしている人もいるそうです。