毎年恒例の10月15日、
荒尾市の野原八幡宮で行われる例大祭では、
「風流(ふうりゅう)」と「節頭(せっとう)」という
二つの伝統芸能が奉納されます。
また、当日は1ヶ月早い七五三を祝う着物姿の親子連れも多く訪れます。
風流は、赤い狩衣(かりぎぬ)をまとい獅子頭(ししがしら)を被った
2人の少年が、太鼓を叩きながら笛の音に合わせて優雅に舞います。
昔、野原八幡宮の社殿に取り憑く悪魔払いのために奉納したのが
由来とされています。
節頭は、神馬にのった稚児が、節頭奉行と馬を引く仲間(ちゅうげん)とともに
「ヘーロイ!ハーロイ!」という掛け声を上げながら地域を練り歩き、
収穫を感謝する祝い歌を歌います。
鎌倉時代、荘園だった野原八幡宮の周辺が
武家方と宮方に分割統治されたことで、
年中行事もそれぞれ独自の祭事を行うようになったそうです。
この名残からか、風流は宮方の雅な、
節頭は武家方の力強さを残した芸能として
現在まで伝わっています。
☆開催日時:10月15日(土)
☆アクセス:国道208号を玉名から荒尾方面に向かい、
八幡小学校前の信号を右折そこから最初の十字路を右折した左側
☆駐車場:30台
☆問合せ:野原八幡宮(0968―62―1013)
荒尾市野原(のばら)【野原八幡宮例大祭】
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