静かな開幕

第45回日本ハンドボールリーグが開幕した。

新型コロナウイルス感染防止のため、開催レベルを4段階に分け、

先月29日(土)の山鹿市総合体育館は、一般客の入場はできなかった。

例年ならゆうに2000人は超えるホーム山鹿も、この日聞こえてくるのは選手たちの声と

ベンチの指示の声、そしてシュートがクロスバーやゴールポストを叩く音だけ。

後で聞くと、ベンチにも実況の声が聞こえていたそうだ。

そんな不思議な感覚で行われた半年ぶりの実戦。

地元オムロンピンディーズは大阪ラヴィッツを28対18の大差で下して、

開幕戦を白星で飾った。

日本ハンドボールリーグは、今シーズンからユーチューブライブで全試合生中継するが、

この試合の解説を務めたのは、JHLアンバサダーの松中信彦さん。

平成唯一の三冠王で知られる松中さんも、今では熱烈なハンドボールファンだ。

その松中さんがこの日最も注目したのがオムロンの新人、グレイ・クレアフランシス。

父がオーストラリア人、母が日本人で来年の東京オリンピックを目指す期待の星。

この日は終盤に登場し、得意のポスシュート2本を放ったが、残念ながらゴールはならなかった。

松中さん、楽しみは次戦にとっておきましょう!

試合後のオムロン首脳陣。左から勝田GM、水野監督、銘苅コーチ。