佐賀の伝統工芸に触れる

“伝統工芸”と聞くと、
興味が掻き立てられる一方で、少し緊張もします。

きのう(17日)、熊本県伝統工芸館へ取材に行ってきました。

「鍋島緞通(なべしま だんつう)」の展示会です。
「鍋島緞通」は綿を使って手織りされた敷物、いわゆる「絨毯」で、
江戸時代に長崎に伝わった技術が佐賀・鍋島藩で継承され育まれてきたものです。

会場には、佐賀県に縁のある陶芸家の皆さんが考案した図案で織られた作品。


※左から順に
十五代 酒井田柿右衛門(さかいだ かきえもん)さん
人間国宝の井上萬二(いのうえ まんじ)さん
十四代 今泉今右衛門(いまいずみ いまえもん)さん

徳川家に献上されていたとされる図案などの作品が展示されています。

「鍋島緞通」は、羊毛やシルクの絨毯と違い、季節を問わず使えるのが特徴ということで、
確かに、触ってみると基本的にはサラッとした感触でした。
“基本的には”というのは、毛足の長さでわずかに触り心地が変わるという意味です。
サラッとしていながらも、少ししっとりとした印象のものもありました。

皆さん、実際に触り心地を確かめて、好みのものを探すことができます。

展示会は、熊本県伝統工芸館(和室)で5月22日(日)まで開かれています。