月別アーカイブ: 2023年4月

熊本地震から7年

熊本地震から7年が経ちました。

今月は特に熊本地震に関するニュースを多くお伝えしてきました。

 

私は4月14日、熊本市東区の光輪寺で行われた地震の記憶を伝えるお話し会に取材に行きました。

話を聞いたのは、7年前まだ生まれていなかった年長の園児たちです。

会が始まるまでは、ソワソワ・キョロキョロしていた園児たちですが、

地震の話が始まると、真剣な表情で話を聞いたり写真を見たりしていたのが印象的でした。

さらに、7年前その地区で炊き出しをしていたボランティアグループ「TEAM熊本」のみなさんが、当時と同じメニュー「芋煮」を振る舞いました。

ご厚意で私たち取材クルーもいただきました。

温かく、野菜のうまみがたっぷりで美味しかったです。

 

4月16日は、休日だったので、阿蘇方面に行きました。

阿蘇大橋の崩落現場と新阿蘇大橋。

何度訪れても、自然の雄大さと怖さを感じます。

 

 

その翌日は、当時益城町に支援物資を届けた人・受け取った人にお話を聞きに行きました。

”なんか悪いことだけじゃなかったなって、今思い出して”

物資が届いて本当に嬉しかったことも含めて、地震に関わる全ての記憶を忘れようとしていたそうです。

地震の記憶というのは、私が想像している以上に何倍も辛いこと、思い出したくない人も多くいること。

分かっていたつもりでも、『地震のことは思い出したくなかったけど、写真を見て、嬉しかったときの気持ちを思い出した』という言葉を直接聞いて、改めて感じました。

一方で、7年経って、当時の写真を見てあのときのことを思い出して、いろんな感情が湧き上がってきたことで『あぁ地震から立ち直ったのかも』ともおっしゃいました。

振り返って話すこと、そして写真や動画の大切さも実感しました。

               <7年ぶりに同じ場所で>

 

18日は、熊本市で被災した人を取材させてもらいました。

”何か必要なものはと聞かれたら、『とにかくあの余震を止めてください』それだけだった”

大きな前震・本震だけでなく、度重なる余震がどれだけ怖かったか、伝わってきました。


<熊本市で被災・工事の灯りに救われたという成松さん>

 

地震のことは思い出したくないという人が多い中で、

カメラの前で語ってくださったみなさんに心から感謝しています。

私は当時関東にいて、熊本地震を経験していませんが、

これからも、みなさんの言葉を聞いて、勉強・取材を続けていきたいと思っています。

走る赤馬 第2クールは上々のスタート

4月9日(日)、えがお健康スタジアムで行われた
2023明治安田生命J2リーグ第8節
ロアッソ熊本 vs ツエーゲン金沢

ロアッソは、この試合に3対1で勝利し、
4試合ぶりに勝点3を手にしました。

先制点の18番FW石川大地選手も、
勝ち越しゴールの24番DF江﨑巧朗選手も、
“ホーム初ゴール”でした。

今季新加入の石川選手は、
インタビュー時の“カモンロッソ”の呼びかけや、
歌い始めの音頭を取ることに少し戸惑いを見せていましたが、
ここからゴールを量産して、すぐに慣れてくれると信じています。

熊本市出身でプロ2年目の江﨑選手は、待望の“えがおスタ”での初ゴール。
ただ、まず、DFとして金沢に同点ゴールを許したことに
責任を感じていたことに言及した上で、自身のゴールで
「気持ちを持ち直すことができた」と語りました。
それでも、「熊本で、ホームで決めるゴールは最高です」と
最後は、少しはにかんだ様な“江﨑スマイル”を見せてくれました。

この日の解説はロアッソ熊本などでプレーした松岡康暢さん、
リポーターは森田みきさんでした。

そして、この試合から中2日という過密日程で迎えた
4月12日(水)の第9節、ファジアーノ岡山とのアウェイゲーム。
ロアッソは、前節からスターティングメンバーを入れ替えることなく
キックオフの笛を迎えました。

結果は0対0のスコアレスドローで勝点1。

確かに勝つことはできませんでした。
しかし、前節と同じスタメンがパスを繋ぎ、プレスをかけ、
誰一人として足がつることなく走り続けて相手ゴールに迫る。
大木武監督が「良いのに替える必要はない」と話したように、
ロアッソは、後半38分、トータル83分まで
スタメンの11人がプレーしました。

アディショナルタイムについても、前半はなし。
後半も選手交代分ほどの追加。
これは、試合が無駄に止まることなく
プレーが続いていたことを物語っています。

繰り返します。確かに勝つことはできなかった。
でも、選手たちの姿は、見ている私たちの心を奮わせ、
この先の飛躍を予感させるサッカーだったと感じています。

リーグ戦42試合を6分割し「7試合で勝点13」という目標を
掲げている今シーズンのロアッソ熊本。
はじめの7試合=第1クールでは勝点8に止まりましたが、
第2クールに入り、ホームとアウェイで1試合ずつを戦って勝点4。
巻き返しへ、上々の再スタートではないでしょうか。

中3日で迎える次の試合に向けて、チームは遠征先で調整を続けています。
ジュビロ磐田とのアウェイゲームは、
熊本地震の2回目の大きな揺れ「本震」から7年となる、4月16日(日)です。

目標達成へ、始まりの季節に“再スタート”を

熊本市内の桜はそろそろ見納めとなりそうですが、
花びらがハラハラと舞う様子や、
地面に積もって絨毯のようになった様子も、
それはそれで美しいものです。

4月になって最初の試合。今月2日に行われた
2023明治安田生命J2第7節 ロアッソ熊本 vs 徳島ヴォルティス。

ロアッソは、第5節は長崎に、第6節は東京Ⅴに敗れ2連敗。
長崎戦は前半18分、東京Ⅴ戦は前半16分と、早い時間帯に失点してしまったこと、
2試合続けてシュートが5本に止まってしまったことなどの課題を修正し、
連敗を止めるべく臨んだ試合でした。

試合序盤からまずペースを握ったのは徳島でした。
サイドから崩し、幾度となくゴールに襲い掛かります。
ただ、チーム一丸でその時間帯を凌ぎ切ると、
少しずつロアッソが押し込み始めます。

前半を両チーム無得点のまま折り返すと、
迎えた後半9分、キャプテンの平川怜選手の強烈ミドルでロアッソが先制に成功。
ドリブルしながらシザーズ(またぎフェイント)で相手をズラして左足を一閃!
ゴール左隅に突き刺す、目の覚めるような見事なミドルシュートでした。
この時、相手GKは跳ぶことができていないのですが、
平川選手は「あのタイミングであのシュートを打てたのが良かった」と分析。
利き足ではない左でのキックでしたが「左足にも自信を持っている」し、
「ミートする意識」で放ったシュートだったことを教えてくれました。

ところが、この2分後に、徳島に同点ゴールを許して1対1の引き分け。
ロアッソは、連敗こそ止めたものの、3試合ぶりの勝利とはなりませんでした。

しかし、中継の解説だった片山奨典さんが「おもしろかったです」と語ったように、
両チームがセカンドボールに素早く反応し、球際でせめぎ合い、
攻守が目まぐるしく入れ替わる中で幾度となくチャンスが訪れたサッカーを
体現できたことは、前進であると捉えることができるのではないでしょうか。

劇的ゴールの平川選手は、キャプテンとして
「自分たちがやらなければいけないサッカーを表現できたというか
これをベースに戦っていければというものは見せられたんじゃないか。
多くのチャンスを作れたのはプラスだと思うが、相性など関係なく
どの相手にもチャンスを作っていかないといけない」と、収穫と課題を語りました。

今季のロアッソは、リーグ戦42試合を6分割し、
「7試合で勝点13」という目標を選手自らが設定して戦っています。
第7節までを終えて、2勝2分3敗の勝点8で
第1クール(はじめの7試合)は目標に届きませんでした。

それでも、平川選手が語るように、
今節で表現できたサッカーをベースにどんな相手にも躍動し続ければ、
次のクールで勝点を目標以上に積むことだってできるだろうし、
そうやって跳ね回る赤馬の姿を見たいと願っています。

サッカーの魅力をもっと伝えられるように、私自身も備えたいと思います。