熊本地震から7年が経ちました。
今月は特に熊本地震に関するニュースを多くお伝えしてきました。
私は4月14日、熊本市東区の光輪寺で行われた地震の記憶を伝えるお話し会に取材に行きました。
話を聞いたのは、7年前まだ生まれていなかった年長の園児たちです。
会が始まるまでは、ソワソワ・キョロキョロしていた園児たちですが、
地震の話が始まると、真剣な表情で話を聞いたり写真を見たりしていたのが印象的でした。
さらに、7年前その地区で炊き出しをしていたボランティアグループ「TEAM熊本」のみなさんが、当時と同じメニュー「芋煮」を振る舞いました。
ご厚意で私たち取材クルーもいただきました。
温かく、野菜のうまみがたっぷりで美味しかったです。
4月16日は、休日だったので、阿蘇方面に行きました。
阿蘇大橋の崩落現場と新阿蘇大橋。
何度訪れても、自然の雄大さと怖さを感じます。
その翌日は、当時益城町に支援物資を届けた人・受け取った人にお話を聞きに行きました。
”なんか悪いことだけじゃなかったなって、今思い出して”
物資が届いて本当に嬉しかったことも含めて、地震に関わる全ての記憶を忘れようとしていたそうです。
地震の記憶というのは、私が想像している以上に何倍も辛いこと、思い出したくない人も多くいること。
分かっていたつもりでも、『地震のことは思い出したくなかったけど、写真を見て、嬉しかったときの気持ちを思い出した』という言葉を直接聞いて、改めて感じました。
一方で、7年経って、当時の写真を見てあのときのことを思い出して、いろんな感情が湧き上がってきたことで『あぁ地震から立ち直ったのかも』ともおっしゃいました。
振り返って話すこと、そして写真や動画の大切さも実感しました。
18日は、熊本市で被災した人を取材させてもらいました。
”何か必要なものはと聞かれたら、『とにかくあの余震を止めてください』それだけだった”
大きな前震・本震だけでなく、度重なる余震がどれだけ怖かったか、伝わってきました。
地震のことは思い出したくないという人が多い中で、
カメラの前で語ってくださったみなさんに心から感謝しています。
私は当時関東にいて、熊本地震を経験していませんが、
これからも、みなさんの言葉を聞いて、勉強・取材を続けていきたいと思っています。