日本ハンドボールリーグは先週末第7週を迎え、オムロンピンディーズは、およそ1カ月ぶりの第4戦で飛騨高山ブラックブルズと対戦した。
ここまでオムロンは2勝1敗の5位、対するブルズは0勝4敗の最下位と苦しんでいる。
そのブルズにオムロンは昨季、地元山鹿の開幕戦でまさかの黒星を喫し、今回は絶対に負けられない相手だ。
会場は熊本市中心部から車で1時間半の水俣市総合体育館。
コロナ感染防止対策で開催レベル2。通常なら750人は入る会場も、この日は350人の上限を設けての開催だ。しかし、今季初めてお客さんを前にしてのホームゲームに一段と気合も入る。
解説は、ブルズの地元飛騨高山高校OGで、今年の3月まで5年間オムロンの一員だった山下真里奈さん。ブルズには高校、大学の先輩後輩が合わせて6人もいて敵の情報はバッチリだ。
試合は、この1か月基本に戻って力を蓄えてきたオムロンが地力の違いを見せ、
25対16でブルズを破り、3勝1敗として3位に浮上した。
この日、一番盛り上がったのは注目の新人⑰渡部真綾の登場シーン。
自慢の屈強なフィジカルで相手ディフェンスを引きずり、強引に2点を奪う活躍で鮮烈なデビューを飾った。来年の東京オリンピック期待の星だ。
この日は山下さんと同期入社の⑱伊地知(右)もケガからの復帰を果たし、また新人の㉑並木(左)も初得点するなど実りの多い一戦となった。
24日(土)は熊本県立総合体育館で、午後0時半からトヨタ紡織九州対ゴールデンウルブス福岡、午後3時からオムロン対北国銀行の注目の試合が行われる。