私ことまさいよしなりが今週お持ちしたのはこちらです。
ラッパ吹きの休日 (Bugler’s Holiday)
/アーサー・フィードラー指揮 ボストン・ポップス・オーケストラ
大きく「クラシック音楽」というジャンルに括られている作品の
中にも、比較的新しい時代に作曲されたものが多く存在し、
その中には私達にとってたいへん耳馴染みとなっている
楽曲も決して少なくありません。今回はそういったものの
中から、アメリカの作曲家、ルロイ・アンダーソンが1954年
に作曲した管弦楽曲「ラッパ吹きの休日」をご用意しました。
「トランペット吹きの休日」というタイトルでも知られている
この曲、原題は「Bugler’s Holiday」と言います。バグラー
とはラッパ手、つまり信号ラッパを吹く人のことです。
通常ラッパ手が吹くのはビューグルやクラリオンと呼ばれる
楽器で、バルブが付いていないために自然倍音(ド・ミ・ソ)
しか出すことが出来ませんが、この「ラッパ吹きの休日」の
中では代わりにトランペットが主役として活躍します。
全力疾走するような素早いパッセージで3本のトランペットが
複雑かつ緻密に絡み合う作品のため、「ラッパ吹きの休日」
どころか、「ラッパ吹きの休日返上」とか「休日出勤」などと
揶揄されることもあり、ブラスバンドの経験がおありの方なら
お分かりになるのではないかと思います。ギャロップという、
早いテンポの4分の2拍子となっており、その曲調のため
運動会などでもよく使用され、お馴染みとなっています。