2015年1月2日 我等音楽マサイ族

地球の上に朝が来る/川田義雄とミルク・ブラザース [1940年]

さてお正月ということで、今朝はそれにふさわしく
愉快なお笑い・演芸系の音源から選んでみました。
そこでご用意しましたのは、川田義雄の作品です。
この方は1937(昭和12)年に「あきれたぼういず」
というボーイズグループを結成しています。ボーイズ
とは楽器を使って音楽ショーを繰り広げるグループの
形態で、あきれたぼういずはまさにこのボーイズ物の
草分け的存在です。音楽を取り入れたお笑いには
音曲漫才・三味線漫談など様々な形態がありますが、
彼らが切り開いたボーイズ物のスタイルはヴォード
ヴィルと呼ぶにふさわしく、お洒落でスマート、そして
風刺の効いたユーモアが特徴でした。当時の流行歌、
浪曲、民謡からジャズ、オペラ、シャンソンまでネタに
採り入れ、幅広い層から圧倒的な支持を得ました。
川田義雄は戦後に川田晴久と改名し、戦前を上回る
人気を誇り、映画にラジオにステージにと八面六臂の
活躍を見せました。少女時代の美空ひばりと出会い、
彼女を可愛がってスターへの道を開いたことでもよく
知られています。今朝は、そんな川田義雄があきれた
ぼういず脱退後に別グループを結成して吹き込み
大ヒットとなり、生涯彼のテーマソングとして定着した
「地球の上に朝が来る」をお聴き頂きました。

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