私ことまさいよしなりが今週お持ちしたのはこちらです。
ショー・ジョー・ジ/アーサ・キット [1955年]
かつて日本の童謡が、海を渡ってアメリカでポピュラー・
ソングとしてリリースされたことがあります。1955年に
発表された、アーサ・キットが歌う「ショー・ジョー・ジ」です。
タイトルからもお分かりの通り、元歌は「証城寺の狸囃子」
です。木更津に現存するお寺「證誠寺」に伝わる「狸囃子」
伝説を、1924(大正13)年に野口雨情が詩にしたため、
その詩を改作した歌詞に中山晋平が曲を付けたものです。
さて、その英語版を歌ったアーサ・キットは、当時ダンサーや
歌手として人気を博し、ブロードウェイでも大成功を収めて
います。その活動は歌に映画にと、2008年に亡くなるまで
精力的に続けられていました。
そしてその「ショー・ジョー・ジ」ですが、当時のアメリカ人が
頭の中に思い描いた日本のイメージというわけで、まさに
奇妙奇天烈な「オリエンタル」ムードに満ちています。
そして歌詞の内容は、「ショー・ジョー・ジという名前の
アライグマが、いつもお腹をすかせていて、コイコイコイと
歌ってる」という感じ。途中で日本語の原詞も登場します。