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2014年10月10日 我等音楽マサイ族

Children/Robert Miles [1996年]

今日はこのコーナーとしては比較的新しく作られた、1996年の
曲をご用意しました。そうは言っても18年前の作品でございます。
ヨーロッパ出身のミュージシャン、ロバート・マイルズは、ハウス・
テクノと呼ばれるジャンルで活躍する作曲家、プロデューサーです。
そもそもハウス・ミュージックというのは、既存のソウルミュージック
のレコードの音にリズムマシンのビートを乗せ、ダンス・ミュージック
として作り上げていくという、ミックスの手法のことを指していました。
やがてそれは電子楽器を大きくフィーチャーしたダンスミュージック
全般を指すようになっています。このようなエレクトロニック・ダンス・
ミュージックのジャンルは流行していく過程で様々に細分化しており、
テクノ、アシッド・ハウス、トランス等々、現在では際限なくジャンル
分けされていて、愛好家でも混乱しているであろうという現状です。
ロバート・マイルズの「Children」も、そういったジャンルの役目、
クラブで踊ることを前提として作られた曲なのですが、そんな中で
彼は強調されたビートの上にも印象的なピアノの音を盛り込むなど、
音楽そのものをいかに美しく響かせるか…という点にこだわっています。
ハウス・テクノの特徴である「四つ打ち」(1小節に4回オン・ビートで
バスドラムを踏むリズム)と、きらめくメロディとの対比が聴きどころです。

2014年10月3日 我等音楽マサイ族

風吹く丘で/青山ミチ [1966年]

今日ご用意しましたのは、1966(昭和41)年にシングル盤で
リリースされました、青山ミチの「風吹く丘で」という曲です。
青山ミチは1962年にポリドールからデビューしたシンガー
で、パンチの効いたソウルフルな歌声に定評がありました。
ノリのよい楽曲で大いに魅力が活かされるタイプの彼女が
ポリドール時代最後の作品としてリリースしたのが、この
「風吹く丘で」です。橋本淳作詞、すぎやまこういち作曲の
この作品において、彼女は実に美しく、しっとりと、たおやかに
詞とメロディーを歌い上げており、その余裕たっぷりの表現も
相まって、彼女の歌唱力の高さにあらためて気付かされます。
レコード会社の移籍に伴い、このシングルは発売後すぐに
回収されてしまったため、一度は人々の耳に届く機会が閉ざ
されてしまったのですが、それから2年後の1968年、今度はGSの
ヴィレッジ・シンガーズの5枚目のシングル曲として復活したのです。
新しいカバーバージョンは、歌詞やメロディーはそのままですが
タイトルのみ変更となり、「風吹く丘で」から「亜麻色の髪の乙女」
に曲名が改められ、今度は見事にヒットするに至ったのでした。
というわけで、今朝は青山ミチのオリジナルでお聴き頂きました。

2014年9月26日 我等音楽マサイ族

私ことまさいよしなりが今週お持ちしたのはこちらです。

パパはマンボがお好き(Papa Loves Mambo)/ペリー・コモ [1954年]

ペリー・コモはアメリカのペンシルベニアに生まれた
超大物エンターテイナーであり、フランク・シナトラと
肩を並べるスター歌手として世界的に活躍しました。
1936年にデビューを飾り、45年に「時の終わりまで
(Till the End of Time)」が初めてミリオンセラーに
輝くと、その生涯で14曲もの全米1位のヒットを放ち
ました。今ではスタンダードナンバーとしてすっかり
お馴染みになった曲も数多く世に送り出しています。
オンエアが16年間にも及んだ長寿テレビ番組「ペリー・
コモ・ショー」も好評で、彼の人気を更に後押ししました。
今日はそんな彼の楽曲の中から、代表曲のひとつ
「パパはマンボがお好き(Papa Loves Mambo)」を
お送りしました。これもスタンダード・ヒットとして有名な
作品で、ここ日本では近年カバーのバージョンがCMに
使用されたため、耳にする機会が非常に増えています。

2014年9月19日 我等音楽マサイ族

私ことまさいよしなりが今週お持ちしたのはこちらです。

ゲバゲバ90分!テーマ/宮川 泰(作曲) [1969年]

伝説のバラエティ番組として知られている、「巨泉×前武
ゲバゲバ90分!」。プロ野球のオフシーズンに放送された
テレビ番組で、69年10月から翌3月、70年10月から翌3月
のゴールデンタイムに流されました。ナイターの時期には、
短く編集したものを昼間に再放送していたとのことです。
ショートコントを次から次へと時間いっぱいに詰め込んだ
スタイルで、出演者もコント55号を除いてお笑いタレントは
一切登場せず、名だたる歌手や俳優らが不条理でユーモア
あふれるコントを演じて話題を呼び、一世を風靡しました。
再編集版も含め満2年ほどの放送期間でしたが、番組が
残した強烈なインパクトは「アッと驚く為五郎」などといった
ギャグと共に永らく人々の記憶に残り続けているのです。
そしてこの番組のオープニングテーマ、こちらもたびたび
他の番組やCMなどで使われ続け、実際に見たことのない
世代にも「何の曲かは知らないが聞いたことがある」作品
として広く知られています。軽快で明るく、おまけに滑稽な
行進曲で、聴いていると不思議と元気になれる楽曲です。

2014年9月12日 我等音楽マサイ族

私ことまさいよしなりが今週お持ちしたのはこちらです。

キャント・バイ・ミー・ラブ/東京ビートルズ [1964年]

ビートルズの登場によって、当時の音楽市場は様相が
一変してしまいました。これは皆さんご存知の通りです。
1962年にメジャーデビュー、「ラヴ・ミー・ドゥ」をさっそく
スマッシュヒットさせると、その翌年には本国イギリスで
ナンバーワンヒットを量産して大ブレイクを遂げます。
それに続いて64年にはアメリカでも人気に火がつき、
ビートルズの楽曲がビルボードのチャートをもズラリと
席巻するという極めて異例の事態となっていったのです。
イギリス・アメリカにおける彼らのこうした驚きの快進撃が
日本のポピュラー音楽界にも聞こえ始め、このブームに
乗ろうじゃないかということで、64年3月に急遽ここ日本で
ビートルズのコピーバンドが結成されることになりました。
それが今日ご用意した、「東京ビートルズ」なのです。
本家ビートルズの大ヒット曲を日本語でカバーするという
コンセプトでシングル盤を2枚リリース、その後オムニバスの
ソノシートに楽曲提供したり、ステージでは彼らのオリジナル
ナンバーを披露するなど精力的に活動を続けましたが、
折しも65年にベンチャーズがもたらしたエレキブーム、
次いで66年に訪れたGSブームに圧倒され、残念ながら
東京ビートルズは営業バンドを経て67年に解散しました。
そんな彼らが残した貴重な2枚のシングルの中から、
今朝は「キャント・バイ・ミー・ラブ」をお送りしました。
訳詞家・漣健児によるインパクトのある詞が圧巻です。

2014年9月5日 我等音楽マサイ族

私ことまさいよしなりが今週お持ちしたのはこちらです。
Tijuana Taxi/Herb Alpert & The Tijuana Brass [1965年]
ハーブ・アルパートはロサンゼルス出身のトランペット奏者。
大学を卒業後、作曲家として活躍。ヒット曲も放ちましたが、
本人は演奏家としての活動にこだわり、自分のレコードを
リリースするためにA&Mレコードをジェリー・モスと共に設立。
1962年のこと。「A&M」が彼らの頭文字であることは有名です。
そして翌年「ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラス」名義で
作品を発表し始めました。このティファナ・ブラスですが、当初は
バンドとしての実態はなく、不特定のスタジオミュージシャン達
とのセッションによるハーブ・アルパートのソロ・プロジェクト
でした。しかしやがて人気が高まり、コンサートやメディア出演
のために正式メンバーが選ばれ、65年に固定化しました。
メキシコのマリアッチ風味、明るく軽快で爽やかなスタイルが
彼らの特徴です。日本で最も有名な楽曲はやはりオールナイト
ニッポンのテーマ曲として使用されてきた「ビター・スウィート・
サンバ」だと思われますが、今朝はこちらも代表曲、耳馴染みと
なっているナンバー「ティファナ・タクシー」をお聴き頂きました。

2014年8月29日 我等音楽マサイ族

私ことまさいよしなりが今週お持ちしたのはこちらです。
さよならの夏/森山良子 [1976年]
いよいよ8月も今日を入れて残り3日ということですので、
このコーナーにおける「夏の名残の一曲」を選びました。
というわけでご用意しましたのは、森山良子「さよならの夏」。
この曲は1976年に放送されましたテレビドラマ「さよならの
夏」の主題歌として制作され、同年にリリースされています。
ドラマ「さよならの夏」は、小説家原田康子が1958年に
発表した作品「廃園」を原作とした全13話からなる番組で、
岩下志麻、細川俊之、有馬稲子、高松英郎、桃井かおり
といったキャストで演じられた「文芸メロドラマ」でした。
そしてその主題歌として森山良子が歌った「さよならの夏」
ですが、この曲は2011年にジブリ映画「コクリコ坂から」の
主題歌として手嶌葵によってカバーされています。ですから、
その新しいバージョンでなら耳にしたことがある…という方も
多いのではないでしょうか。今朝はこの曲を森山良子による
1976年のオリジナルバージョンでお聴き頂きました。

2014年8月22日 我等音楽マサイ族

私ことまさいよしなりが今週お持ちしたのはこちらです。
Sugar Baby Love/The Rubettes [1974年]
曲の本編そのものより、イントロや間奏の部分のほうが
強く印象に残る…という作品が時に登場するものです。
今日ご用意した、ルベッツの「シュガー・ベイビー・ラヴ」
もまた、そういった楽曲のひとつではないでしょうか。
ルベッツはイギリスのグループ。1974年にデビューし、
その際にリリースしたファーストシングルが「シュガー・
ベイビー・ラヴ」です。本国イギリスではチャート1位、
アメリカでも37位を記録する大ヒットとなっています。
この曲、何と言ってもイントロと間奏にフィーチャーされた
爽快で透明感のあるストリングス、そして張りと伸びの
あるファルセットの歌声が印象的で、曲全体のイメージを
この部分で決定付けているとさえ言うことが出来ると
思われます。ドゥーワップ調のコーラスがちょっとだけ
オールドファッションな、そしてまさに夏をイメージさせる
アレンジが実に見事で、この季節にうってつけなのです。

2014年8月20日(水)第1143回 雨

おはようございます。
広島で豪雨、土砂災害が発生しています。
亡くなられた方や
まだ連絡の取れていない方も沢山いらっしゃるとのことです。
心配です。
九州北部にも警報が出ています。
さんさんラジオの放送中に
天草地方に出ていた大雨注意報が警報に変わりました。
大気の状態が不安定な日が続いています。
みなさん充分ご注意ください。
被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。
さて、今週のテーマは
『もし、小学生だったら♪ 』
番組へのメッセージお待ちしてます(^_-)-☆
メール:33645@rkk.jp
ファクシミリ:096-356-1117
ハガキ・封書:〒860-8611 RKKラジオ「奥田圭のさんさんラジオ」あて
今日お届けした音楽♪
■ THE WHITE PUMA / マルコスヴァーリ&ステイシーケント
■ Kiss of life / シャーデー
■ ZUTTO / 永井真理子
みなさんピチピチな1日を~♪

2014年8月15日 我等音楽マサイ族

私ことまさいよしなりが今週お持ちしたのはこちらです。
Longing/Love/George Winston [1980年]
ジョージ・ウィンストンはアメリカのピアノ奏者・作曲家。
1972年に「PIANO SOLOS」というアルバム(のちに
「BALLADS & BLUES -1972」と改題され再発売)で
ソロのピアニストとしてデビューしました。
彼が一躍注目されるようになったのは1980年発表の
「AUTUMN」からでしょう。このアルバムはウィンダム・
ヒルというレーベルからリリースされました。フォーク、
ネオ・クラシック、ジャズといったジャンルを主軸に、
自然回帰的な癒し系音楽、今で言うニューエイジ・
ミュージックを得意としたのがこのウィンダム・ヒルで、
その中でジョージ・ウィンストンはこのニューエイジと
いうジャンルを牽引する存在でした。現に彼は96年に
ニューエイジ部門でグラミー賞を獲得しているのです。
そこで今朝は、彼の成功のきっかけとなったアルバム
「AUTUMN」から、日本で特によく知られている代表曲
「Longing/Love(邦題:あこがれ/愛)」をお送りしました。