私ことまさいよしなりが今週お持ちした音源はこちらです。
「Istanbul (Not Constantinople)/The Four
Lads」(1953年)
先般開催地が決定した2020年のオリンピック招致に関し、
東京・マドリードとともにメディアで連日のように耳にした
都市名、イスタンブール。この地名で思い浮かぶ曲といえば
日本のポップスなら庄野真代の「飛んでイスタンブール」で
決まりといったところですが、カナダの男性4人によるコーラス
グループ、フォア・ラッズが1953年に発表した「イスタンブール」
もまた忘れることのできないとても印象的な作品なのです。
この曲は全米チャート10位を記録し、ゴールドディスクに輝く
大ヒットとなり、彼らの人気を不動のものにしました。その後
60年代にかけてヒット曲を量産。アメリカやカナダはもちろん
ここ日本でも多くのファンを獲得し、当時来日も果たしています。
さてこの「イスタンブール」という曲、滑稽でありながら洒脱で
小気味よい歌詞が実に特徴的です。「イスタンブールはかつて
コンスタンティノープルだった。僕らはもうコンスタンティノープル
には戻れないよ、だって今はもうイスタンブールなんだから…」
といった内容が歌われており、曲の中にイスタンブールが9回、
そしてコンスタンティノープルに至っては14回も登場します。
聴いて頂くとお分かりの通り、この「コンスタンティノープル」
という言葉のリズムが聴かせどころなのだろうと思われます。
なおこの曲、日本では江利チエミが「イスタンブール・マンボ」
のタイトルでカバーしており、ラテンテイスト濃厚なアレンジです。