私ことまさいよしなりが今週お持ちしたのはこちらです。
Ginza Red Oui Oui/Dave [1976年]
外国人シンガーが外国語で歌い、レコードも洋楽として
リリースされていながら、実のところは日本で企画され、
制作も含めて日本人が手掛けている楽曲があります。
今日ご用意した「ギンザ・レッド・ウィ・ウィ」もそうした
作品のひとつで、歌うのはフランス人シンガー、デイヴ。
彼は母国フランスにおいて何曲ものヒットを量産していた
正真正銘のスター歌手であり、その甘いマスクもあって
絶大なアイドル的人気を博していました。そんなデイヴに
いわゆる「和製フレンチポップス」を歌ってもらおう、という
ことで作られたのが、この「ギンザ・レッド・ウィ・ウィ」です。
1976年に発売されたこの曲は同年の化粧品キャンペーン
ソングとしてテレビCMに使用されたため、お茶の間にも
広く知れ渡り、10万枚に迫るスマッシュヒットを記録しました。
もちろんこの曲はデイヴのお膝元フランスでは発売される
ことなく、日本のみでリリースというレアな作品となりました。
ちなみに作詞はフランスのシンガーソングライター、パトリック・
ロワゾーが、ネイティブのフランス語で書き上げています。
そして作曲は佐藤健、編曲は大野雄二の手によるものです。
本場のフレンチポップスを意識したアレンジ、特にコーラス
ワークやストリングスの響きなどが聴きどころと言えましょう。