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6/2(土)放送:第5回 在宅医療について

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく今年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

 

「第5回 在宅医療について」

長船なお美さん(リポーター):こんにちは、長船なお美です! 阿蘇立野病院の様々な取り組みを紹介します。今回は、阿蘇立野病院が行っている「在宅医療」について紹介します。
在宅医療とは、通院が困難な患者さんに対し、医師や看護師、理学療法士などが、ご自宅などを訪問して行う医療活動のことで、訪問リハビリ・訪問看護・訪問診療などがあります。
田原さん、阿蘇立野病院の「訪問リハビリ」について教えてください。

田原理学療法士:当院では現在、阿蘇市、南阿蘇村、高森町で訪問リハビリをご利用いただいています。体の機能回復や維持のための訓練やトイレ、洗濯、入浴など日常生活で行う動作の訓練などを行い、ご利用者さんの生活の場に応じたリハビリを提供しています。また、ご家族の方には、介助方法や注意点などのアドバイスを行っています。住み慣れた家でその人らしい暮らしができるよう、サポートしていきたいと思っています。

長船なお美さん:「訪問看護」では、患者さんの病状の観察や、医師の指示に基づく医療処置やお薬の管理、入浴介助などを行っています。

森看護師:南阿蘇は、震災で家を長く離れていた方や、家に深い愛着があるご利用者さんが多い地域です。家でも安心して生活ができるよう、看護なさるご家族にもアドバイスをしながら、サポートをしていきたいと思います。

長船なお美さん:理事長、「訪問診療」ではどのようなことをなさっているんですか?

上村理事長:震災後は病院が一旦休業していた時期もあり入院施設の代わりに在宅医療を行い、医療の提供を続けてきました。阿蘇は高齢者が多い地域でもあることから、在宅医療の需要は今後さらに高まると考えられます。安心して住み慣れた地域で生活が続けられるよう、スタッフを増員し、充実した在宅医療が提供できるよう環境を整えていかなければいけないと考えています。

 

INFORMATION
ただ今、阿蘇立野病院ではスタッフを募集しています。

【募集職種】
●看護師
●准看護師
●介護士・看護補助
●作業療法士
●理学療法師

お問い合わせ/0967-68-0111(阿蘇立野病院)


今年1月に1年8ヵ月ぶりに全館再開した阿蘇立野病院


田原理学療法士とリポーターの長船なお美さん


筋力訓練やストレッチ、屋外歩行などの訓練を行う


看護師の森さん


血圧や体重、血糖の測定や食事管理などを行う


上村理事長とリポーターの長船なお美さん


個人のお宅や老人ホーム等を訪問し、病状の観察を行いながら治療を継続する