1/9(土)放送:第22回 阿蘇立野病院のこれから

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく2018年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

「第22回 阿蘇立野病院のこれから」

Q:今回は阿蘇立野病院のこれからについて上村理事長にお話を伺います。
理事長、今年もどうぞよろしくお願いします。新しい年を迎えましたが、まだまだ感染症の拡大が続いています。こちら阿蘇立野病院ではどんな対応をなさっていますか?

上村晋一理事長:はい、この寒い時期は発熱して来院される患者さんも多いんです。当院は感染症指定医療機関ではありませんが、南阿蘇地域で唯一病床がある病院として、感染症予防対策を十分に行いながら、今後も入院患者さんの受け入れを行ってまいります。

Q:そして今年3月には、ついに新しい阿蘇大橋が開通します。理事長は以前からずっと橋の開通を待ち望んでいらっしゃいましたよね?

上村晋一理事長:はい、当院の前の国道57号が昨年10月に開通しましたが、新しい阿蘇大橋が完成してようやく「復興」が始まると言えるのではないかと思います。道路や橋が無くなって初めてそのありがたさを感じました。多くの人の努力があって、再び道路や橋が完成することに感謝し、これからも医療活動に邁進したいと思います。

Q:2021年を迎え、なにか新しい構想などはありますか?

上村晋一理事長:はい、2042年には日本の高齢者人口(65歳以上)がピークを迎える予測となっていて、高齢者の多い南阿蘇地域では、それよりも前倒しでピークがくるのではと考えています。当院では、今後さらに医療のみならず介護のニーズが高まるであろうと想定し「介護医療院」の開設の検討を始めました。そのための介護士や看護師などスタッフも募集しており、未来を見据えて、地域の皆さんの豊かな生活のために、医療・介護の面で、できることを準備していきたいと思っています。

【阿蘇立野病院からのお知らせ】
診療案内
※診療日 月曜〜土曜日(休診:日曜、祝日、お盆、年末年始)
※診療時間 9:00〜12:30(受付は8:30〜11:30)、14:00〜17:30(受付は13:30〜17:00)

【インフォメーション】
阿蘇立野病院では一緒に働く仲間を募集しています。
詳しくはHP をごらんください。
<募集職種>看護師(病棟・透析室)/病棟介護士/社会福祉士/ドクタークラーク/診療情報管理士

 


上村晋一理事長とナビゲーターの西村赤音さん


入館時には非接触検温カメラによる検温や手指の消毒など、
感染症予防対策を十分に行っている


阿蘇立野病院前の国道57号線が昨年2020年10月に開通


新しい阿蘇大橋は今年2021年3月に開通予定


「介護医療院」は、要介護者に対し長期療養のための医療と日常生活上の介護を
一体的に提供する施設

12/5(土)放送:第21回 阿蘇立野病院の1年を振り返る

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく2018年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

「第21回 阿蘇立野病院の1年を振り返る」

Q:理事長、熊本地震の影響で通行できなくなっていた病院前の国道57号が、2020年10月についに開通しましたね! 待ち望んでいらっしゃったのではないですか?

上村理事長:はい、阿蘇エリアへのアクセスが改善したことで、来院が容易になり患者さんも増えました。しかしまだ南阿蘇方面からのアクセスは改善されておらず、新しい阿蘇大橋が開通してようやく全面復旧したといえるのだと思います。2021年の開通を心から楽しみにしています。

Q:そして7月には新たに、片山幸広副院長が着任されました。片山副院長は、済生会熊本病院の心臓血管外科医として最前線で勤務されてこられた方です。阿蘇たての病院では現在、内科と外科を担当しています。

上村理事長:常勤医師が増えたことで、患者さんの状況判断が迅速に行えるようになりました。南阿蘇地域の医療を支え、各医療機関と連携していくためにも、片山副院長の着任は非常に心強く感じています。

Q:7月の県南集中豪雨では、災害医療チームに参加されたそうですね。

上村理事長:日本医師会災害医療チーム「JMAT」として当院スタッフとともに人吉に派遣され、避難所で被災者の皆さんの健康状態確認などを行いました。
熊本地震で被災した時に、他県の病院からはるばる支援に来てくださり、とても嬉しく思った経験があります。現地では被災した病院の院長先生たちに、熊本地震で診療ができなくなった私どもの経験を伝えました。これからも「JMAT」の活動には病院をあげて協力し、私どもが受けた支援への恩返しをしていきたいと思います。

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阿蘇立野病院では一緒に働く仲間を募集しています。
詳しくはHP をごらんください。
<募集職種>看護師(病棟・透析室)/病棟介護士/社会福祉士/ドクタークラーク/診療情報管理士

 


上村晋一理事長とナビゲーターの樫山結さん


国道57号が開通し、アクセスが改善。2021年には新しい阿蘇大橋が開通!


済生会熊本病院の心臓血管外科医として、最前線で勤務されてこられた片山幸広副院長が着任


常勤医師が増え、患者さんの状況判断が迅速に行えるように。
南阿蘇地域の医療を支え、各医療機関と連携していくために大事なこと


7月の県南集中豪雨の際は、日本医師会災害医療チーム「JMAT」として人吉に派遣され、
避難所で被災者の皆さんの健康状態確認などを行った


今後も「JMAT」の活動には病院をあげて協力し、
熊本地震の際に受けた支援への恩返しをしていくつもりだ

11/7(土)放送:第20回 准看護師のスキルアップを支える取り組み

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく2018年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

「第20回 准看護師のスキルアップを支える取り組み」

Q:今回は阿蘇立野病院のベテラン准看護師・舟濤(ふなと)さんにお話を伺います。
舟濤さんは勤続20年の准看護師さんと聞いていますが、看護師さんと准看護師さんの違いを教えてください?

舟濤光代さん(准看護師):はい、看護師は厚生労働大臣が認定する国家資格で、准看護師は都道府県知事が認定する免許になります。
看護師は自らの判断で業務を行えますが、准看護師は医師や看護師の指示がないと業務を行えないなど、免許の種類や仕事の範囲が違います。

日本看護協会では准看護師の看護師資格取得を推進しています。舟濤さんも現在、通信課程の看護師学校養成所で勉強中。来年の3月に看護師の国家試験に挑戦するそうです。

Q:舟濤さんはなぜ、看護師を目指そうと思われたんですか?

舟濤光代さん:はい、熊本地震後、南阿蘇地域で病院が必要とされた時期に、看護師と准看護師ではできる仕事の違いがあり、知識の差も感じたことから、看護師を目指そうと思いました。
看護師を目指すことを職場のみんなが応援してくれて、授業や実習、試験の際に勤務調整をしてもらったり、相談にのってもらうなど精神的にずいぶん支えてもらっています。

阿蘇立野病院には、看護師を目指す准看護師を支援するための奨学金制度や授業料の支援体制もあるそうです。

Q:働きながら看護師を目指してみて、どんなことを実感されますか?

舟濤光代さん:そうですね、勉強をすることで視野が広がりますし、自信がつき、働く意欲も上がったと思います。知識や経験が増えることでスキルアップができるのも、私にとっては良かったと思っています。
私自身長く働いているこの病院で自分の培ってきたものを発揮し、患者さんや病院のために、さらに地域のために貢献できる看護師を目指したいと思います。

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准看護師の舟濤光代さんとナビゲーターの樫山結さん


准看護師は医師や看護師の指示がないと業務を行えないなど、仕事の範囲が違う


通信課程の看護師学校養成所で勉強中。看護師を目指す准看護師を支援するための
奨学金制度や授業料の支援体制もある


職場のみんなが応援してくれて、相談にのってもらうなど精神的に
ずいぶん支えてもらっているそう


患者さんや病院のために、地域のために貢献できる看護師を目指す

10/3(土)放送:第19回 片山副院長に聞く

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく2018年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

「第19回 片山副院長に聞く」

Q:今回は、阿蘇立野病院の副院長に7月に就任された片山先生にお話を伺います。
片山副院長は、今年6月まで済生会熊本病院の心臓血管外科医として救急・手術・集中治療室など、最先端医療の最前線で活躍。阿蘇立野病院では現在、内科と外科を担当しています。
副院長、ここ阿蘇立野病院の診療で大切になさっているのはどんなことですか?

片山幸広副院長:はい。地域医療では患者さんの人生の最後まで診ていくような診療になりますので、「治療を終えれば終了」ではなく、患者さんに寄り添っていく気持ちを大切にしています。
私は心臓血管外科が専門ですので、高齢の患者さんの心臓病の見極めを行い、手術が必要な方には他院と連携するなど、患者さんに適した対応を行っていきたいと考えています。

Q:また、常勤医師が3人になったことで、いつでも救急を受け入れられる体制になり、外科処置が必要な救急にも対応できるようになったそうですね。
ところで7月の県南集中豪雨では、災害医療チームに参加されたと伺いました。

片山幸広副院長:はい。日本医師会災害医療チーム「JMAT」として当院のスタッフとともに人吉に派遣され、避難所で被災者の皆さんの健康状態確認などを行いました。
当院は熊本地震の際にたくさんのご支援をいただきましたので、こうした活動を通して恩返しができればと思い参加させていただきました。当院では今後も積極的に「JMAT」の活動に参加していきたいと考えています。

Q:それでは副院長、今後の目標は教えてください。

片山幸広副院長:熊本地震により通行できなくなっていた病院前の国道57号が10月3日に開通し、阿蘇地域の交通アクセスがようやく以前の状態に戻りました。当院では阿蘇地域の救急医療体制を今後ともサポートしていきたいと思っています。

【阿蘇立野病院からのお知らせ】
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※診療日 月曜〜土曜日(休診:日曜、祝日、お盆、年末年始)
※診療時間 9:00〜12:30(受付は8:30〜11:30)、14:00〜17:30(受付は13:30〜17:00)

【インフォメーション】
阿蘇立野病院では一緒に働く仲間を募集しています。
詳しくはHP をごらんください。
<募集職種>看護師(病棟・透析室)/病棟介護士/社会福祉士/ドクタークラーク/診療情報管理士

 


片山幸広副院長とナビゲーターの西村赤音さん


済生会熊本病院の心臓血管外科医として救急・手術・集中治療室など、
最先端医療の最前線で活躍。同院では現在、内科と外科を担当


地域医療では患者さんの人生の最後まで診ていくような診療を大事にしていく


専門は心臓血管外科。高齢の患者さんの心臓病の見極めを行い、
手術が必要な方には他院と連携するなど、患者さんに適した対応を行う


10月3日に病院前の国道57号が開通し、阿蘇地域の交通アクセスが以前の状態に戻った
(撮影は2020年9月23日)

9/5(土)放送:第18回 嚥下機能検査について

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく2018年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

「第18回 嚥下機能検査について」

Q:田島さん、こちら阿蘇立野病院で行われている「嚥下機能検査」について教えて下さい。

田島千春さん(言語聴覚士):当院では、食べ物や飲み物が飲み込みにくい・むせる・つかえるなど、飲み込みの機能に不安がある患者さんを対象に「嚥下機能検査」を行っています。
具体的には、硬さなど異なるいくつかの種類の食べ物を用意し、飲み込む様子の確認や嚥下造影検査を行い、患者さんの摂食嚥下機能を評価します。口から食べることをしなければ摂食嚥下機能は急激に低下しますので、こうした検査により現在の状態を正確に把握することが大切だと思います。

Q:嚥下機能検査を行った後は、どんなことをなさるんですか?

田島千春さん:医師の立ち会いのもと、言語聴覚士が患者さんの摂食嚥下機能の状態、必要な機能訓練について説明や指導を行います。また、ご家族など食事の介助をされる方に対し、食べさせ方などのアドバイスも行います。その後は、必要に応じて外来または入院により、様々な機能訓練に取り組んでいただいています。

南阿蘇は、高齢者が多い地域。食欲低下のために入院する患者さんの多くに、嚥下障害が見られるのだとか。口から食べることは、知覚など感覚機能を刺激し、脳の活性化や生きる喜びにつながるのでとても大事なんです。

Q:最後に今後の目標は教えてください。

田島千春さん:食べることは、私たち人間の大きな「生きがい」の一つだと思います。地域の皆様が、人生の最後まで「食べる」という生きがいを持ち続けられるように、これからもサポートしていきたいと思います。

【阿蘇立野病院からのお知らせ】
ご来館の方へ
※入館前に検温・手指の消毒をお願いします
※マスクの着用をお願いします

【インフォメーション】
阿蘇立野病院では一緒に働く仲間を募集しています。
詳しくはHP をごらんください。
<募集職種>看護師(病棟・透析室)/病棟介護士/社会福祉士/ドクタークラーク/診療情報管理士

 


言語聴覚士の田島千春さんとナビゲーターの西村赤音さん


飲み込みの機能に不安がある患者さんを対象に「嚥下機能検査」を行う


硬さなど異なるいくつかの種類の食べ物を用意


飲み込む様子の確認や嚥下造影検査を行い、患者さんの摂食嚥下機能を評価


医師の立ち会いのもと、言語聴覚士が患者さんの摂食嚥下機能の状態、
必要な機能訓練について説明や指導を実施


ご家族など食事の介助をされる方に対し、食べさせ方などのアドバイスも行う

8/1(土)放送:第17回 地域連携センターについて

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく2018年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

Q:今村さん、阿蘇立野病院では、「地域連携センター」が発足したそうですね!

今村将浩さん(地域連携センター 医療ソーシャルワーカー):そうなんです。これまで、「地域連携室」という名前で、患者さんやご家族の方からのご相談や、地域の医療機関や福祉施設との連携を行なってきましたが、今後は、さらに「顔の見える より良い医療」を提供することを目指していきます。

具体的には、医療ソーシャルワーカーだけでなく、外来・病棟看護師長、リハビリテーション課課長を交えた新体制で定期的に開催する「病床運営会議」を定期的に行います。スタッフ間で、入院患者さんの状況・退院までの情報共有を徹底し、空きベッドを管理します。それによって、入院を希望される患者さんや、緊急の患者さんをできる限り受け入れられる体制作りに取り組みます。

そのほか、入院患者さんの回診に同席し、患者さんの現在の状況を確認し、情報の取集や提供を行います。さらに、出張健康教室や健康セミナーなどを行い、地域の健康づくりに貢献していきたいと考えています。

Q:地域連携センターの、今後の展望を教えてください。

今村将浩さん:まず取り組みたいのは、以前からすすめている「くまもとメディカルネットワーク」の推進です。患者さんの既往歴や処方歴・検査データを登録し、医療・介護機関で情報を共有化されることで、災害でカルテが消失した場合や、緊急搬送時にも迅速に適切な医療を受けることができます。

地域連携センターの取り組みに関して、地域の皆さまに、より良い医療の提供をするだけでなく、住み慣れた家でずっと安心して暮らしていただけるようサポートしていきたいと思います。

【阿蘇立野病院からのお知らせ】
ご来館の方へ
※入館前に検温・手指の消毒をお願いします
※マスクの着用をお願いします

【インフォメーション】
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詳しくはHP をごらんください。
<募集職種>看護師(病棟・透析室)/病棟介護士/社会福祉士/ドクタークラーク/診療情報管理士

 


医療ソーシャルワーカーの今村将浩さんとナビゲーターの樫山結さん


外来・病棟看護師長、リハビリテーション課課長
などを交えた「病床運営会議」を定期的に実施


入院希望の患者さんや、緊急の患者さんをできる限り
受け入れられる体制作りに取り組んでいる


新たに発足した「地域連携センター」では、
「顔の見える より良い医療」を提供することを目指す


出張健康教室や健康セミナーなどを行い、
地域の健康づくりに貢献していきたい考えだ


患者さんの既往歴や処方歴・検査データを登録し、
医療・介護機関で情報を共有化する「くまもとメディカル
ネットワーク」の推進も行う


より良い医療の提供をするだけでなく、住み慣れた家で
ずっと安心して暮らしていただけるようサポートを続ける

7/4(土)放送:第16回 病棟レクリエーションについて

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく2018年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

◼︎:阿蘇立野病院で行われる「病棟レクリエーション」とはどのようなものでしょうか。

橋下和歌子さん(病棟看護師長):はい。当院では、病棟の入院患者さんを対象に、体・手先・頭を使ったレクリエーションを週3回行っています。
入院中は、ベッドで過ごすことが多く生活も単調になりがちです。レクリエーションに参加していただくことで、身体機能の低下を防ぎ、認知症予防や入院中の生活の質の向上を図りたいと考えています。

◼︎:なるほど。阿蘇立野病院では、介護士さんや介護福祉士さんを中心に、病棟レクリエーションを実施しているのですね。

橋下和歌子さん:体を動かすゲームやしりとり、折り紙、切り絵など、さまざまな活動を行っているんですよ。

◼︎:戸髙さん、患者さんたち、いきいきしていらっしゃいましたね!

戸髙恵子さん(介護福祉士):はい! 今日は体操やボール遊び、七夕の壁紙づくりなどを行い、患者さんの状態に合わせて出来ることに取り組んでもらいました。
多くの患者さんがレクリエーションの時間を楽しみにされていて、自然と大きな声や笑顔も出て、患者さん同士のコミュニケーションの場にもなっています。

◼︎:素敵ですね!

戸髙恵子さん:入院患者さんが治療をして元気になっていただくのはもちろん、「阿蘇立野病院に入院してよかった」と言ってもらえるように、私たちも病棟レクリエーションなどをとおして、患者さんの入院生活をサポートしていきたいと思います。

◼︎:病棟レクリエーションの今後の展望について教えてください!

橋下和歌子さん:病棟レクリエーションの実施は、入院患者さんの日常的な動作の低下を防ぎ、退院・在宅の暮らしにつなげるための支援のひとつです。
今後、実施の回数を増やしたり、季節に応じた内容を加えることなど、さらに改善していきたいと思っています。

【インフォメーション】
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<募集職種>看護師/ドクタークラーク/診療情報管理士/健診センター事務

 


病棟看護師長の橋下和歌子さんとナビゲーターの西村赤音さん


介護福祉士の戸髙恵子さんとナビゲーターの西村赤音さん


病棟の入院患者さんを対象に、体・手先・頭を使ったレクリエーションを週3回行う


身体機能の低下を防ぎ、認知症予防や入院中の生活の質の向上を図る考えだ


内容は体を動かすゲームやしりとり、折り紙、切り絵など。いきいきとした表情がみられた


撮影日は体操やボール遊び、七夕の壁紙づくりを実施。
患者さんの状態に合わせて出来ることに取り組んでもらう


大きな声や笑顔が出ることでコミュニケーションの場にもなっている


日常的な動作の低下を防ぎ、退院・在宅の暮らしにつなげるための支援のひとつ


多職種のスタッフが一丸となって入院生活をサポートしている

5/2(土)放送:第14回 阿蘇立野病院の新入職員研修

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく2018年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

Q:理事長、新年度がスタートして阿蘇立野病院にも新しいスタッフの皆さんが入られたそうですね?

上村晋一理事長:はい。今年度は看護師、理学療法士、作業療法士、事務職など8人の新入職員が仲間に加わりました。阿蘇立野病院では、毎年4月に独自のプログラムによる新入職員研修を行っています。

Q:なるほど! 患者さんに提供する医療の質のさらなる向上と効率化を目指しているそうですね。

上村晋一理事長:はい。今回の研修会では、当院の歴史や南阿蘇地域の中核医療機関としての役割、在宅医療サポートセンターとしての役割などについてお話ししました。
医療人として、また南阿蘇地域の復興をともに歩む仲間として、当院の役割を理解し、これまでの歴史を知ってほしいという思いからお話しさせていただきました。

Q:どんな職員を育てていきたいですか?

上村晋一理事長:医療人として、弱者に対しての人間としての態度をちゃんととれる人。つまり、根本的に人間性が豊かで魅力のある人間に育ってほしいと思っています。

新入職員さんにお話をお聞きしました!
Q:新入職員研修はいかがでしたか?

「現場で先輩たちの仕事を見ながら自分の技術も磨いて、早く貢献できるように頑張りたいと思います」猪口佑夏さん(看護師)

「今日の研修を受けて、改めて仕事をすることの意味を理解することができたと思うので、自分自身も成長できるようにしていきたいと思います」千場有里子さん(看護師)

【インフォメーション】
阿蘇立野病院では一緒に働く仲間を募集しています。
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<募集職種>看護師/リハビリテーション(PT・OT)/介護士(通所リハビリ)

 


上村晋一理事長とナビゲーターの樫山結さん


今年度は看護師、理学療法士、作業療法士、
事務職など8人の新入職員が仲間に加わった


阿蘇立野病院では、毎年4月に独自のプログラム
よる新入職員研修を行っている


患者さんに提供する医療の質のさらなる
向上と効率化を目指している


マナー・ビジネスマナーについての
研修なども行われた


歴史や南阿蘇地域の中核医療機関としての役割、
在宅医療サポートセンターの役割などについて話された


医療人として、人間性が豊かで魅力のある
人間に育ってほしいという考えの動員


「現場で先輩たちの仕事を見ながら自分の技術
を磨きたい」と語ってくれた猪口さん


「研修を経て、改めて仕事をすることの意味を
理解することができた」と千場さん

4/4(土)放送:第13回 阿蘇立野病院の理念

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく2018年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

Q:理事長、こちら阿蘇立野病院では病院の理念を一部変更されたそうですね?

上村晋一理事長:はい。従来の当院の理念は、“「ぬくもりと安心の医療」を提供する病院であり職場でありたい”というものでした。それを、“「ぬくもりと安心の医療」を提供する職場であり病院でありたい”という理念に変更いたしました。
まずは、「人」が大事なんですよね。人がいないと何事もできません、職員が働きやすい職場づくりを大切にしています。

Q:なるほど!「働きやすい職場」とは、例えばどんなことなんでしょうか?

上村晋一理事長:たとえば、子どもがいても安心して働けるように院内託児所を設置したり、単身者用の職員アパートも完備したりしています。院内で開催しているヨガ教室や「お花の日」などのイベントには、職員も自由に参加し健康管理やリフレッシュに役立ててもらっています。

Q:職場環境を充実させることが、より良い医療の提供につながるんですね!

上村晋一理事長:そうなんです。当院では新人看護師に先輩看護師が一定期間マンツーマンで指導を行う「プリセプター制度」を導入しています。新人の育成をより密に行い、個々のペースに合わせて業務ができる体制を整えています。
さらに、職員の「人間力」を磨く取り組みとして、毎月「木鶏会(もくけいかい)」という勉強会を行っています。これは教材を配布し、職員同士で感想を発表しあうもので、もう8年目になります。他部署の職員とのより良いコミュニケーションに繋がっていると思います。

Q:病院を支えているのは「人間力」なんですね。

上村晋一理事長:。そうなんです。医療は人と人とのふれあいです。これからも「地域に密着した医療」の提供と「ぬくもりと安心の医療を提供する」職場であり、病院でありたいと思っています

【インフォメーション】
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<募集職種>看護師/リハビリテーション(PT・OT)/介護士(通所リハビリ)

 


上村晋一理事長とナビゲーターの西村赤音さん


保護者である職員が安心して働けることを
目的としてつくられた院内託児所「たんぽぽ」


新人看護師に先輩看護師が一定期間マンツーマンで
指導を行う「プリセプター制度」を導入


ヨガ教室や「お花の日」には職員も自由に参加し
リフレッシュをはかっている


同院の新理念は「ぬくもりと安心の医療」を提供する
職場であり病院でありたい”というもの


病院を支えているのは「人間力」という考えから
さまざまな取り組みを行っている


毎月行われている勉強会「木鶏会(もくけいかい)」も
その取り組みのひとつだ


教材の感想を発表しあい、他部署の職員との
円滑なコミュニケーションに繋がっている

3/7(土)放送:第12回 阿蘇立野病院の今

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく2018年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

Q:阿蘇立野病院では2019年4月に「地域在宅医療サポートセンター」に指定されましたが、現在はどのような活動をなさっていますか。

上村晋一理事長:当院は、南阿蘇村・高森町・西原村の阿蘇南部地域の唯一の入院ができる病院として、熊本県から「地域在宅医療サポートセンター」に指定されました。
現在は阿蘇南部地域の医療施設、介護施設などと連絡会議を行い、医療機関や介護施設との連携体制づくりなど、在宅医療を推進するための取り組みについて協議をしています。

Q:医療機関、介護施設の連携をすすめるために、「くまもとメディカルネットワーク」の活用も推進していらっしゃるそうですね。

上村晋一理事長:はい。これは県内の医療機関や介護関連施設などで、参加者(患者さん)の診療などに必要な情報を共有し、医療・介護サービスに生かすシステムです。人生の最後まで、自分らしく安心して暮らし続けることで、地域づくりをすすめることができると思っています。

Q:「地域に開かれた病院」への取り組みとして、患者さんや地域住民が参加するさまざまなイベントを開催しているんですよね。

上村晋一理事長:そうなんです。当院でのイベントのほか、スタッフが、地域のお祭りやイベントなどに参加する試みも行っています。
病気の方もそうでない方も、気軽に立ち寄れる「地域に開かれた病院」として、常に地域住民の健康を守る存在でありたいと思っています。

Q:今後の展望を教えてください。

上村晋一理事長:「ぬくもりと安心の医療を提供する職場であり、病院でありたい」と理念を少し変更いたしました。熊本地震から約4年を経た今、地域住民のみならず、従業員もみんなで幸せになろうという考えで、頑張っていきたいと考えています。

【インフォメーション】
阿蘇立野病院では一緒に働く仲間を募集しています。
詳しくはHP をごらんください。
<募集職種>看護師/リハビリテーション(PT・OT)/介護士(通所リハビリ)

 


上村晋一理事長とリポーターの樫山結さん


熊本県から「地域在宅医療サポートセンター」に指定。
在宅医療を推進するための取り組みについて協議を進めている


患者さんの診療などに必要な情報を共有し、医療・介護
サービスに生かす「メディカルネットワーク」を推進


病気の方もそうでない方も、気軽に立ち寄れる
「地域に開かれた病院」を目指す


患者さんや地域住民が参加できるさまざまな
イベントを開催し喜ばれている


「ぬくもりと安心の医療を提供する職場であり、
病院でありたい」という理念を掲げている


熊本地震から間もなく4年が経過。
着実に復興へ向かい、進化を続けている