11/7(土)放送:第20回 准看護師のスキルアップを支える取り組み

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく2018年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

「第20回 准看護師のスキルアップを支える取り組み」

Q:今回は阿蘇立野病院のベテラン准看護師・舟濤(ふなと)さんにお話を伺います。
舟濤さんは勤続20年の准看護師さんと聞いていますが、看護師さんと准看護師さんの違いを教えてください?

舟濤光代さん(准看護師):はい、看護師は厚生労働大臣が認定する国家資格で、准看護師は都道府県知事が認定する免許になります。
看護師は自らの判断で業務を行えますが、准看護師は医師や看護師の指示がないと業務を行えないなど、免許の種類や仕事の範囲が違います。

日本看護協会では准看護師の看護師資格取得を推進しています。舟濤さんも現在、通信課程の看護師学校養成所で勉強中。来年の3月に看護師の国家試験に挑戦するそうです。

Q:舟濤さんはなぜ、看護師を目指そうと思われたんですか?

舟濤光代さん:はい、熊本地震後、南阿蘇地域で病院が必要とされた時期に、看護師と准看護師ではできる仕事の違いがあり、知識の差も感じたことから、看護師を目指そうと思いました。
看護師を目指すことを職場のみんなが応援してくれて、授業や実習、試験の際に勤務調整をしてもらったり、相談にのってもらうなど精神的にずいぶん支えてもらっています。

阿蘇立野病院には、看護師を目指す准看護師を支援するための奨学金制度や授業料の支援体制もあるそうです。

Q:働きながら看護師を目指してみて、どんなことを実感されますか?

舟濤光代さん:そうですね、勉強をすることで視野が広がりますし、自信がつき、働く意欲も上がったと思います。知識や経験が増えることでスキルアップができるのも、私にとっては良かったと思っています。
私自身長く働いているこの病院で自分の培ってきたものを発揮し、患者さんや病院のために、さらに地域のために貢献できる看護師を目指したいと思います。

【阿蘇立野病院からのお知らせ】
診療案内
※診療日 月曜〜土曜日(休診:日曜、祝日、お盆、年末年始)
※診療時間 9:00〜12:30(受付は8:30〜11:30)、14:00〜17:30(受付は13:30〜17:00)

【インフォメーション】
阿蘇立野病院では一緒に働く仲間を募集しています。
詳しくはHP をごらんください。
<募集職種>看護師(病棟・透析室)/病棟介護士/社会福祉士/ドクタークラーク/診療情報管理士

 


准看護師の舟濤光代さんとナビゲーターの樫山結さん


准看護師は医師や看護師の指示がないと業務を行えないなど、仕事の範囲が違う


通信課程の看護師学校養成所で勉強中。看護師を目指す准看護師を支援するための
奨学金制度や授業料の支援体制もある


職場のみんなが応援してくれて、相談にのってもらうなど精神的に
ずいぶん支えてもらっているそう


患者さんや病院のために、地域のために貢献できる看護師を目指す