12/5(土)放送:第21回 阿蘇立野病院の1年を振り返る

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく2018年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

「第21回 阿蘇立野病院の1年を振り返る」

Q:理事長、熊本地震の影響で通行できなくなっていた病院前の国道57号が、2020年10月についに開通しましたね! 待ち望んでいらっしゃったのではないですか?

上村理事長:はい、阿蘇エリアへのアクセスが改善したことで、来院が容易になり患者さんも増えました。しかしまだ南阿蘇方面からのアクセスは改善されておらず、新しい阿蘇大橋が開通してようやく全面復旧したといえるのだと思います。2021年の開通を心から楽しみにしています。

Q:そして7月には新たに、片山幸広副院長が着任されました。片山副院長は、済生会熊本病院の心臓血管外科医として最前線で勤務されてこられた方です。阿蘇たての病院では現在、内科と外科を担当しています。

上村理事長:常勤医師が増えたことで、患者さんの状況判断が迅速に行えるようになりました。南阿蘇地域の医療を支え、各医療機関と連携していくためにも、片山副院長の着任は非常に心強く感じています。

Q:7月の県南集中豪雨では、災害医療チームに参加されたそうですね。

上村理事長:日本医師会災害医療チーム「JMAT」として当院スタッフとともに人吉に派遣され、避難所で被災者の皆さんの健康状態確認などを行いました。
熊本地震で被災した時に、他県の病院からはるばる支援に来てくださり、とても嬉しく思った経験があります。現地では被災した病院の院長先生たちに、熊本地震で診療ができなくなった私どもの経験を伝えました。これからも「JMAT」の活動には病院をあげて協力し、私どもが受けた支援への恩返しをしていきたいと思います。

【阿蘇立野病院からのお知らせ】
診療案内
※診療日 月曜〜土曜日(休診:日曜、祝日、お盆、年末年始)
※診療時間 9:00〜12:30(受付は8:30〜11:30)、14:00〜17:30(受付は13:30〜17:00)

【インフォメーション】
阿蘇立野病院では一緒に働く仲間を募集しています。
詳しくはHP をごらんください。
<募集職種>看護師(病棟・透析室)/病棟介護士/社会福祉士/ドクタークラーク/診療情報管理士

 


上村晋一理事長とナビゲーターの樫山結さん


国道57号が開通し、アクセスが改善。2021年には新しい阿蘇大橋が開通!


済生会熊本病院の心臓血管外科医として、最前線で勤務されてこられた片山幸広副院長が着任


常勤医師が増え、患者さんの状況判断が迅速に行えるように。
南阿蘇地域の医療を支え、各医療機関と連携していくために大事なこと


7月の県南集中豪雨の際は、日本医師会災害医療チーム「JMAT」として人吉に派遣され、
避難所で被災者の皆さんの健康状態確認などを行った


今後も「JMAT」の活動には病院をあげて協力し、
熊本地震の際に受けた支援への恩返しをしていくつもりだ