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9/5(土)放送:第18回 嚥下機能検査について

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく2018年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

「第18回 嚥下機能検査について」

Q:田島さん、こちら阿蘇立野病院で行われている「嚥下機能検査」について教えて下さい。

田島千春さん(言語聴覚士):当院では、食べ物や飲み物が飲み込みにくい・むせる・つかえるなど、飲み込みの機能に不安がある患者さんを対象に「嚥下機能検査」を行っています。
具体的には、硬さなど異なるいくつかの種類の食べ物を用意し、飲み込む様子の確認や嚥下造影検査を行い、患者さんの摂食嚥下機能を評価します。口から食べることをしなければ摂食嚥下機能は急激に低下しますので、こうした検査により現在の状態を正確に把握することが大切だと思います。

Q:嚥下機能検査を行った後は、どんなことをなさるんですか?

田島千春さん:医師の立ち会いのもと、言語聴覚士が患者さんの摂食嚥下機能の状態、必要な機能訓練について説明や指導を行います。また、ご家族など食事の介助をされる方に対し、食べさせ方などのアドバイスも行います。その後は、必要に応じて外来または入院により、様々な機能訓練に取り組んでいただいています。

南阿蘇は、高齢者が多い地域。食欲低下のために入院する患者さんの多くに、嚥下障害が見られるのだとか。口から食べることは、知覚など感覚機能を刺激し、脳の活性化や生きる喜びにつながるのでとても大事なんです。

Q:最後に今後の目標は教えてください。

田島千春さん:食べることは、私たち人間の大きな「生きがい」の一つだと思います。地域の皆様が、人生の最後まで「食べる」という生きがいを持ち続けられるように、これからもサポートしていきたいと思います。

【阿蘇立野病院からのお知らせ】
ご来館の方へ
※入館前に検温・手指の消毒をお願いします
※マスクの着用をお願いします

【インフォメーション】
阿蘇立野病院では一緒に働く仲間を募集しています。
詳しくはHP をごらんください。
<募集職種>看護師(病棟・透析室)/病棟介護士/社会福祉士/ドクタークラーク/診療情報管理士

 


言語聴覚士の田島千春さんとナビゲーターの西村赤音さん


飲み込みの機能に不安がある患者さんを対象に「嚥下機能検査」を行う


硬さなど異なるいくつかの種類の食べ物を用意


飲み込む様子の確認や嚥下造影検査を行い、患者さんの摂食嚥下機能を評価


医師の立ち会いのもと、言語聴覚士が患者さんの摂食嚥下機能の状態、
必要な機能訓練について説明や指導を実施


ご家族など食事の介助をされる方に対し、食べさせ方などのアドバイスも行う