10/3(土)放送:第19回 片山副院長に聞く

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく2018年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

「第19回 片山副院長に聞く」

Q:今回は、阿蘇立野病院の副院長に7月に就任された片山先生にお話を伺います。
片山副院長は、今年6月まで済生会熊本病院の心臓血管外科医として救急・手術・集中治療室など、最先端医療の最前線で活躍。阿蘇立野病院では現在、内科と外科を担当しています。
副院長、ここ阿蘇立野病院の診療で大切になさっているのはどんなことですか?

片山幸広副院長:はい。地域医療では患者さんの人生の最後まで診ていくような診療になりますので、「治療を終えれば終了」ではなく、患者さんに寄り添っていく気持ちを大切にしています。
私は心臓血管外科が専門ですので、高齢の患者さんの心臓病の見極めを行い、手術が必要な方には他院と連携するなど、患者さんに適した対応を行っていきたいと考えています。

Q:また、常勤医師が3人になったことで、いつでも救急を受け入れられる体制になり、外科処置が必要な救急にも対応できるようになったそうですね。
ところで7月の県南集中豪雨では、災害医療チームに参加されたと伺いました。

片山幸広副院長:はい。日本医師会災害医療チーム「JMAT」として当院のスタッフとともに人吉に派遣され、避難所で被災者の皆さんの健康状態確認などを行いました。
当院は熊本地震の際にたくさんのご支援をいただきましたので、こうした活動を通して恩返しができればと思い参加させていただきました。当院では今後も積極的に「JMAT」の活動に参加していきたいと考えています。

Q:それでは副院長、今後の目標は教えてください。

片山幸広副院長:熊本地震により通行できなくなっていた病院前の国道57号が10月3日に開通し、阿蘇地域の交通アクセスがようやく以前の状態に戻りました。当院では阿蘇地域の救急医療体制を今後ともサポートしていきたいと思っています。

【阿蘇立野病院からのお知らせ】
診療案内
※診療日 月曜〜土曜日(休診:日曜、祝日、お盆、年末年始)
※診療時間 9:00〜12:30(受付は8:30〜11:30)、14:00〜17:30(受付は13:30〜17:00)

【インフォメーション】
阿蘇立野病院では一緒に働く仲間を募集しています。
詳しくはHP をごらんください。
<募集職種>看護師(病棟・透析室)/病棟介護士/社会福祉士/ドクタークラーク/診療情報管理士

 


片山幸広副院長とナビゲーターの西村赤音さん


済生会熊本病院の心臓血管外科医として救急・手術・集中治療室など、
最先端医療の最前線で活躍。同院では現在、内科と外科を担当


地域医療では患者さんの人生の最後まで診ていくような診療を大事にしていく


専門は心臓血管外科。高齢の患者さんの心臓病の見極めを行い、
手術が必要な方には他院と連携するなど、患者さんに適した対応を行う


10月3日に病院前の国道57号が開通し、阿蘇地域の交通アクセスが以前の状態に戻った
(撮影は2020年9月23日)