4/4(土)放送:第13回 阿蘇立野病院の理念

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく2018年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

Q:理事長、こちら阿蘇立野病院では病院の理念を一部変更されたそうですね?

上村晋一理事長:はい。従来の当院の理念は、“「ぬくもりと安心の医療」を提供する病院であり職場でありたい”というものでした。それを、“「ぬくもりと安心の医療」を提供する職場であり病院でありたい”という理念に変更いたしました。
まずは、「人」が大事なんですよね。人がいないと何事もできません、職員が働きやすい職場づくりを大切にしています。

Q:なるほど!「働きやすい職場」とは、例えばどんなことなんでしょうか?

上村晋一理事長:たとえば、子どもがいても安心して働けるように院内託児所を設置したり、単身者用の職員アパートも完備したりしています。院内で開催しているヨガ教室や「お花の日」などのイベントには、職員も自由に参加し健康管理やリフレッシュに役立ててもらっています。

Q:職場環境を充実させることが、より良い医療の提供につながるんですね!

上村晋一理事長:そうなんです。当院では新人看護師に先輩看護師が一定期間マンツーマンで指導を行う「プリセプター制度」を導入しています。新人の育成をより密に行い、個々のペースに合わせて業務ができる体制を整えています。
さらに、職員の「人間力」を磨く取り組みとして、毎月「木鶏会(もくけいかい)」という勉強会を行っています。これは教材を配布し、職員同士で感想を発表しあうもので、もう8年目になります。他部署の職員とのより良いコミュニケーションに繋がっていると思います。

Q:病院を支えているのは「人間力」なんですね。

上村晋一理事長:。そうなんです。医療は人と人とのふれあいです。これからも「地域に密着した医療」の提供と「ぬくもりと安心の医療を提供する」職場であり、病院でありたいと思っています

【インフォメーション】
阿蘇立野病院では一緒に働く仲間を募集しています。
詳しくはHP をごらんください。
<募集職種>看護師/リハビリテーション(PT・OT)/介護士(通所リハビリ)

 


上村晋一理事長とナビゲーターの西村赤音さん


保護者である職員が安心して働けることを
目的としてつくられた院内託児所「たんぽぽ」


新人看護師に先輩看護師が一定期間マンツーマンで
指導を行う「プリセプター制度」を導入


ヨガ教室や「お花の日」には職員も自由に参加し
リフレッシュをはかっている


同院の新理念は「ぬくもりと安心の医療」を提供する
職場であり病院でありたい”というもの


病院を支えているのは「人間力」という考えから
さまざまな取り組みを行っている


毎月行われている勉強会「木鶏会(もくけいかい)」も
その取り組みのひとつだ


教材の感想を発表しあい、他部署の職員との
円滑なコミュニケーションに繋がっている