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9/7(土)放送:第6回 多職種連携の取り組みについて

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく2018年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

「第6回 多職種連携の取り組みについて」

熊本県が推進する「地域包括ケアシステム」の構築の一環として、今年4月、「地域在宅医療サポートセンター」に指定された阿蘇立野病院。それをきっかけに、南阿蘇地域の患者さんの入院受け入れ体制を整えようと、多職種が連携した取り組みを行っているそうです。

Q:「多職種の連携」について、教えていただけますか?

橋本和歌子病棟看護師長:はい、スタッフ間での情報共有を徹底し、空き病床の管理を行い、入院を希望される患者さんをできる限り受け入れられる体制づくりに取り組んでいます。具体的には、医師や看護師、リハビリテーションスタッフ、ソーシャルワーカー、事務など、院内のほぼ全ての職種の代表者が参加する「病床管理会議」を毎朝行っています。

日々行われる「病床管理会議」での情報は代表者によってそれぞれの現場に伝達、共有され、急な入院の問い合わせなどにも素早く対応できるようにしているそうです。

Q:リハビリテーションスタッフとして、どんなことを意識しながらこの会議に参加されていますか?

古川みちるリハビリテーション課課長:当院では、入院中にしっかりリハビリを行い、退院後には訪問リハで自信をつけ、通所リハに通っていただくという流れをつくることを目標にしています。
病棟スタッフとは特に患者さんの情報を密に共有しながら退院後の在宅での生活も見据えてリハビリテーションの提供を行う必要があると思っています。

Q:橋本さん、今後の目標を教えていただけますか?

橋本病棟看護師長:はい。在宅での生活を見据えて、入院中からリハビリテーションスタッフやソーシャルワーカーなどと連携しながら患者さんの情報を共有しサポートしていくことが大切だと思います。そうした受け皿にされるように今後スタッフを増員し、病床数を増やしていつでも患者さんを受け入れられるようにすることが目標です。

 

【インフォメーション】
阿蘇立野病院では一緒に働く仲間を募集しています。
詳しくはHP をごらんください。
<募集職種>看護師/社会福祉士

 


院内ほとんどの職種の代表者が集まる病床管理会議


病床管理会議の情報はそれぞれの現場で共有される


看護師、リハビリテーションスタッフ、ソーシャルワーカー
による病床管理


検温・血圧など個別にチェック項目を作りパソコンで管理


リポーターの樫山結さんと病棟看護師長の橋本和歌子さん


リポーターの樫山結さんとリハビリテーション課課長の古川みちるさん


リハビリテーション室では基本的動作や日常生活動作を訓練