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12/7(土)放送:第9回 地域を支える居宅介護支援事業所『たての』

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく2018年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

今回は、阿蘇立野病院のなかにある介護についての相談窓口「居宅介護支援事業所『たての』」をご紹介します。

居宅介護支援事業所とは、ケアマネジャー(介護支援専門員)が、介護についての相談・申請・介護サービスなどの調整や手配を行うところです。

Q:古屋さん、ケアマネジャーとはどんな仕事なんですか?

古屋美幸さん:私たちケアマネジャーは、介護や支援が必要と判断された方に
ご本人やご家族の希望や要望、目標などを反映した「ケアプラン」を作成します。
「たての」では、現在約40人の方と契約を結び支援させていただいています。
月に1回程度利用者さまのご自宅などを訪問し、生活情報や目標の達成度などを
確認した上で、必要があればケアプランの見直しを行います。

病院内にあることで、外来受診時や通所リハビリテーション利用時など
医師、外来看護師、リハビリテーションスタッフなどと情報を共有することができます。

利用者のお一人、南阿蘇村の郷さんは、震災で自宅が大きな被害を受け、
大津町の仮設住宅で暮らしていましたが、今年5月に再びここに帰ってきました。
在宅訪問では、介護サービスの内容や体調などについて話を聞きます。

Q:ケアマネジャーとして大切にしていることは?

古屋美幸さん:利用者さまの家族背景や家族環境などは一人ひとり違いますが、
生きがいや役割などを持ちつづけ、今までの生活をどうやったら続けられるのか、
よく考えながら利用者さまやご家族に寄り添い、対応するようにしています。

Q:居宅介護支援事業所「たての」が目指すサービスとは?

古屋美幸さん:介護が必要な方が在宅で生活されるためには
様々な職種が連携してサービスを提供することが必要です。
地域の皆さんが安心して、住み慣れた場所で長く暮らせるよう
私たちケアマネジャーが地域の要となってサポートを続けていきたいと
思っています。

【インフォメーション】
阿蘇立野病院では一緒に働く仲間を募集しています。
詳しくはHP をごらんください。
<募集職種>看護師/社会福祉士/介護士(通所リハビリ)

 


ケアマネジャーの古屋美幸さんとリポーターの樫山結さん


居宅介護支援事業所「たての」では、月に1回程度
利用者さまのご自宅などを訪問している


利用者のお一人、南阿蘇村の郷さん。
細やかなサポートで信頼関係を築いている


現在の生活情報や目標の達成度などを確認し、
必要があればケアプランの見直しを行う


在宅訪問では介護サービスの内容や体調などについて話を聞く


居宅介護支援事業所「たての」では、現在約40人の方と契約を結び
支援している


利用者が生きがいや役割などを持ちつづけ、今までの生活を続けるために
サポートする役割を担う


病院内にあるため、さまざまな職種と連携してこまめに情報を共有


地域の方が安心して住み慣れた場所で長く暮らせるよう
ケアマネジャーは地域の要となる