カテゴリー別アーカイブ: ぬくもりの医療 ~一燈照隅・阿蘇立野病院~

1/5(土)放送:第12回 阿蘇立野病院のこれからについて

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく昨年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

「第12回 阿蘇立野病院のこれからについて」

長船なお美さん(リポーター):あけましておめでとうございます、長船なお美です! 今回は、阿蘇立野病院のこれからについて、上村晋一理事長にお話を伺います。さて理事長、今年は熊本地震から3年目の年となります。昨年は色々新たな取り組みを進められた年でしたよね。

上村晋一理事長:はい、当院では昨年9月から電子カルテを導入しました。これにより、各部門間で情報の共有ができるようになり、業務効率化が大幅に促進されました。患者さんにとっては待ち時間の短縮にもつながったと思います。

長船なお美さん:入院患者さんを受け入れるための病床数も、ずいぶんと元に戻りつつあると伺っています。

上村晋一理事長:そうですね。スタッフが徐々に増え、患者さんを受け入れる体制がより整ってきたことで、病床数は昨年9月に32床から43床へ増床することができました。今年は、4月から56床に増床すべく、準備を進めているところです。 また、日本フィルハーモニー交響楽団メンバーによるミニコンサートや、ヨガ体験教室を院内で実施しました。これらは、入院患者さんはもちろん、院外の皆さまにも楽しんでいただける良い機会になったと思います。

長船なお美さん:そして、介護についての相談・支援の窓口も再開されたそうですね。

上村晋一理事長:はい、昨年5月から、居宅介護支援事業所「たての」を再開しました。高齢化が進む南阿蘇地域で、要介護状態になっても安心して在宅生活がおくれるよう、支援を行なっています。

長船なお美さん:最後に、今年の抱負を教えてください。

上村晋一理事長:私たちは1日も早く震災前の阿蘇立野病院に戻すことを目標に掲げてきました。創立40周年である今年は、「復旧から復興」へギアチェンジして、さらなる進化を目指したいと思います。特に、在宅支援病院としての役割を強化し、なおし、支えていく病院として医療介護の連携を重点に、「一燈隅照」の気持ちで頑張ります。

INFORMATION
ただ今、阿蘇立野病院ではスタッフを募集しています。

【募集職種】
●あそ統合医療研究所 専任スタッフ(看護師など)
●看護師
●准看護師
●介護士・看護補助
●作業療法士
●理学療法師
●社会福祉士
お問い合わせ/0967-68-0111(阿蘇立野病院)


リポーターの長船なお美さんと上村晋一理事長


電子カルテの導入により業務効率化が大幅に促進。
患者さんの待ち時間短縮にもつながっている


スタッフも徐々に増やし、患者さんの受け入れ体制を整えている


昨年5月から居宅介護支援事業所「たての」を再開


震災前の阿蘇立野病院に戻すことを目標に、スタッフ一丸となって頑張っている


高齢者の方が安心して在宅生活がおくれるよう支援を行なうスタッフの皆さん


「復旧から復興へギアチェンジし、さらなる進化を目指したい」と上村晋一理事長


今年で創立40周年を迎える阿蘇立野病院

 

12/1(土)放送:第11回 くまもと復興応援ナースについて

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく今年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

「第11回 くまもと復興応援ナースについて」

長船なお美さん(リポーター):こんにちは、長船なお美です! 今回は、阿蘇立野病院の「くまもと復興応援ナース」についてご紹介します。

くまもと復興応援ナースとは、熊本地震の影響で今も人手不足が続く阿蘇地域の看護職員確保のため、熊本県と熊本県看護協会が行っている取り組みです。
これは、看護師・准看護師等が、1ヵ月から1年程度の短期間、被災地などの医療機関に勤務するものです。阿蘇立野病院では昨年8月から、復興応援ナースの支援を受けています。

〜中田 麻里さんの場合(北海道・小樽市から)〜

Q
「くまもと復興応援ナース」に応募された理由は?

A
以前3回ほど九州を旅したことがあり、熊本もとても大好きな場所でした。地震が起こってからずっと熊本が気になっていたんですが、このたび機会がありまして、応募させていただきました。

〜倉本 直子さんの場合(山口・下関市から)〜

Q
「くまもと復興応援ナース」のやりがいは?

A
じっくり患者さんと関わることができるので、小さな変化に気づくことができたり、訴えを聞くことができたりすることです。患者さんやご家族の希望を聞きながら、介護、リハビリなど色んな職種と連携し、チームで医療をしていることを実感できます。

Q
これから来られる「くまもと復興応援ナース」の皆さんに望むことはありますか?

A
着任直後は環境を変えることに戸惑いがありましたが、スタッフの方も温かく受け入れてくださっているので、とても感謝しています。好奇心旺盛な方はぜひ、チャレンジしていただきたいです!

長船なお美さん:野田局長、「くまもと復興応援ナース」の支援制度について、どのように感じていらっしゃいますか?

野田看護局長:はい。この支援制度は、依然医療スタッフの人材不足から続く阿蘇地域の病院において、とても良い取り組みであると感じています。

長船なお美さん:実際に受け入れてみていかがでしょうか?

野田看護局長:応募いただいた方は即戦力の方ばかりで、人手が足りないなかとても助けていただいています。ただ、当院では現在も看護師不足が続いている現状です。

長船なお美さん:最後に、今後の展望についてお聞かせください。

野田看護局長:当院は寮などの受け入れも整っており、働きやすい環境だと思います。手に職をもつ看護師は、どこででも働ける魅力ある仕事です。今後も全国から「復興応援ナース」の受け入れを続けたいと思っています。

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リポーターの長船なお美さんと野田輝美看護局長


「復興応援ナース」は、看護師・准看護師等が、
1ヵ月から1年程度の短期間、被災地などの医療機関に勤務する


くまもと復興応援ナース・中田麻里さん(北海道・小樽市から)


もともと九州が好きで、「熊本の役にたちたい」と
今回の募集に応募した中田さん


阿蘇立野病院では、昨年8月から「くまもと復興応援ナース」を受け入れている


くまもと復興応援ナース・倉本直子さん(山口・下関市から)


チーム医療をとおして、患者さんとじっくり向き合えているそう


「好奇心旺盛な方はぜひチャレンジしていただきたいです!」

11/3(土)放送:第10回 健診センターについて

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく今年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

「第10回 健診センターについて」

長船なお美さん(リポーター):こんにちは、長船なお美です!今回は、阿蘇立野病院の「健診センター」について紹介します。健康診断や人間ドックを行う健診センターは、熊本地震後は一時新館で業務を行っていましたが、今年1月から元の場所で健康診断を再スタートしました。佐藤さん、健診センターではどんな健診を受けられるんでしょうか?

佐藤由美子さん:当院の健診センターでは、個人や企業を対象とする健康診断、人間ドックなどを行っています。また、健診機関が近くにない地域や、企業などへ健診車を使った出張健診も行っています。

長船なお美さん:会社などで1年に1回とか行われている健康診断ですよね。あと、地域で行われる様々な健診は、回覧板などで随時お知らせがありますよね。

佐藤由美子さん:はいそうです。健診を受ける方の中には、健診でしか来院されない方も多くいらっしゃいますので、できるだけリラックスして健診を受けていただき、何かあれば気軽に相談してもらえるよう、私たち職員も笑顔とお声がけを心がけています。大きな病気は、症状が出てからでは回復が難しくなることがあります。できるだけ、症状が出ていない時から定期的に健診を受け、可能な限り病気の予防をすることが大切ですね。

長船なお美さん:最後に健診センターの今後の展望を教えてください。

佐藤由美子さん:健診を受けることは、ご自分とご家族の健康を守るためにとても大切です。健診で病気が見つかったら、病院で詳しい検査や治療など、適切なフォローを行うこともできます。私たちは健診をとおして、南阿蘇地域の皆さんの健康増進に貢献したいと思っています。

長船なお美さん:なるほど。若い方にもご高齢の方にも、ぜひ定期的に健診を受けていただきたいですね。佐藤さん今日はありがとうございました。

佐藤由美子さん:ありがとうございました。

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臨床検査技師の佐藤由美子さんとリポーターの長船なお美さん


リラックスして健診を受けてもらえるよう笑顔と声がけを心がけ


心電図では不整脈や心臓の肥大などを検査


個人や企業を対象とする健康診断・人間ドックを行う


健診機関が近くにない地域や企業へは健診車で出張健診を行う


今年1月から元の場所で健診を再開


検査室では尿や血液などの検体検査を行う


健診をとおして南阿蘇地域の皆さんの健康増進に貢献

10/6(土)放送:第9回 阿蘇立野病院の今

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく今年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

「第9回 阿蘇立野病院の今」

長船なお美さん(リポーター):こんにちは、長船なお美です! 今回は、阿蘇立野病院の現状について、上村理事長にお話を伺います。理事長、今年1月に病院が全面再開し、そこから既に半年以上経過しているわけですが、ふりかえってどんな感想をお持ちですか。

上村晋一理事長:ご存知の通り熊本地震では当院も大きな被害を受け、ライフラインも寸断され、一時は閉鎖に追い込まれました。しかし、地震直後から当院の職員が一致団結してきたほか、多くの方々からのご支援によって、現在は一般外来、入院病棟、救急外来、人工透析など順調に稼働しています。熊本地震後に「阿蘇立野病院を元に戻す。ここに戻ってくる」と決意してから2年あまりでよくここまで持ち直したと感じています。

長船なお美さん:では現時点で「課題」となるのはどんなことでしょうか?

上村晋一理事長:なんとか早く、病床を震災前の88床に戻したいのですが、慢性的な人材不足により現在は43床に留まっています。より充実した医療体制を整えるため、これからもスタッフの確保に努めたいと思っています。

長船なお美さん:そして現在病院の裏山では、治山工事が進められていますね?

上村晋一理事長:今年の夏前から裏山の崩落部分の治山工事が始まり、現在は震災で崩落した部分の倒木の移動や排土の処理が行われています。工事の進捗状況は、当院のホームページでもお知らせします。治山工事により安全な環境が整うことは、当院の復興にも関係しますので、順調に工事が進めばと思います。

長船なお美さん:最後に理事長、今後の目標を教えてください。

上村晋一理事長:医療の質のさらなる向上と効率化を目指し、9月に電子カルテを導入しました。また当院の理念である「ぬくもりと安心の医療」を提供できる病院であるために、これからもスタッフ一丸となって邁進していきたいと思います。

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阿蘇立野病院は2018年1月に全館開館を果たしました


上村晋一理事長とリポーターの長船なお美さん


地震後に「阿蘇立野病院を元に戻し、必ず戻ってくる」と決意した理事長


一般外来、入院病棟、救急外来、人工透析など順調に稼働


現在病院の裏山では治山工事が進められています


「治山工事により安全な環境が整うことは、当院の復興にも関係する」と理事長

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医療の質のさらなる向上と効率化を目指し、9月に電子カルテを導入

 

9/1(土)放送:第8回 院内託児所について

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく今年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

「第8回 院内託児所について」

長船なお美さん(リポーター):こんにちは、長船なお美です! この番組では、阿蘇立野病院の様々な取り組みを紹介します。今回は、阿蘇立野病院の「院内託児所」についてご紹介します。阿蘇立野病院の敷地内にある建物。これが、およそ20年前にできた院内託児所「たんぽぽ」です。生後57日から3歳未満の職員の子どもが対象で、定員は10人。現在は3人の子どもが通っています。吉野先生、この託児所が作られた経緯を教えてください。

吉野ゆかり先生(「たんぽぽ」保育士):はい、この院内託児所「たんぽぽ」は、子どもたちが健やかにのびのびと育ち、保護者である職員が安心して働けることを目的として作られました。

保育士が子ども達に密接に関わりながら、簡単な生活習慣を身につけられることを目的にしています。阿蘇の自然と四季を目や耳などで感じながら、子どもたちが心豊かに育ってくれることを願いながら、日々、保育を行っています。

子どもたちは来所するとすぐに検温などの健康チェックを行い、歌や手遊び、散歩のほか、プールなどの活動を行います。また、夏まつりやクリスマス会など、入院患者さんやデイサービスの利用者さんと交流する行事もあります。

長船なお美さん:院内託児所があることのメリットってどんなところでしょうか?

吉野ゆかり先生:まず、保護者にとって送迎にかかる時間を節約でき、必要なら勤務時間内に授乳に来ることもできます。多少の熱でも預かっていますので、気になったらすぐ様子を見に来られますので、急に仕事を切り上げる必要もなく、保護者も安心して働けるのではないかと思っています。

長船なお美さん:なるほど。院内託児所は子育て中のスタッフの方にとって、とても心強い存在なんですね。吉野先生、今日はありがとうございました。

吉野ゆかり先生:ありがとうございました。

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吉野ゆかり先生とリポーターの長船なお美さん


阿蘇立野病院敷地内にある院内託児所「たんぽぽ」


生後57日から3歳未満の職員の子どもが対象で、定員は10 人


子育て中のスタッフたちにとって、とても心強い存在に!


保育士が子どもと密接に関わりながら、簡単な生活習慣を身につけられることを目標にしている


日々、阿蘇の自然と四季を目や耳などで感じられる


来所後は健康チェックを行い、歌や手遊び、散歩などを行っていく


デイサービスで行われた夏祭りの様子


利用者さんと一緒に夏遊びを楽しみました!

8/4(土)放送:第7回 自由診療について

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく今年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

「第7回 自由診療について」

長船なお美さん(リポーター):こんにちは、長船なお美です! この番組では、阿蘇立野病院の様々な取り組みを紹介します。今回は、阿蘇立野病院の「自由診療」についてご紹介します。阿蘇立野病院では、健康保険で対応する「標準診療」に加え、患者さんの選択肢を広げる治療法として、全額自己負担になる「自由診療」にも長年取り組んでいます。自由診療を提供しているのは新館4階にある「あそ統合医療研究所」です。理事長、「統合医療」とはどういうものですか?。

上村晋一理事長:はい、「統合医療」は、近代西洋医学が細分化、専門化していくのに対して、伝統医学や代替医療などを取り入れながら人間に向き合う医療のことです。

長船なお美さん:こちらではどんな「統合医療」を提案していらっしゃるんですか?

上村晋一理事長:当院がご提案するのは、オゾン療法、高濃度ビタミンC点滴療法、プラセンタ療法、マイヤーズカクテル、薬石温熱療法(ガイヤ) などの自由診療を提供しています。

長船なお美さん:なるほど。この「あそ統合医療研究所」で提供されている自由診療ですが、今後の展望を教えてください。

上村晋一理事長:はい、当院ではあくまでも患者さん中心の医療を目指し、患者さんに十分な説明をして同意を頂いた上で、各々の症状に合わせ、お一人おひとりに合った治療法を提案し、選択していただけるような体制をこれからもとっていきたいと考えています。

料金
・オゾン療法12,000円〜
・注腸オゾン4,000円〜
・ラドン温湿浴5,000円
・交流磁器治療(磁気シャワー500円)
・高濃度ビタミンC点滴療法10,000円〜
・プラセンタ療法3,500円〜
・マイヤーズカクテル5,000円〜
・薬石温熱療法(ガイヤ)500円

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上村晋一理事長とリポーターの長船なお美さん


「統合医療は人間に向き合う医療」と理事長


新館4階にある「あそ統合医療研究所」


患者さんの選択肢を広げる治療法として、長年
さまざまな「自由診療」を提案している


阿蘇の山々を眺めながら「交流磁気治療」が受けられる


長船さんも体験してみました!


採取した自分の血液に医療用オゾンを注入し、
ふたたび体内に戻す「オゾン療法」


「ラドン温湿浴」は、約38度、湿度約70%の
専用温湿浴ルーム(約40分)

7/7(土)放送:第6回 入院病棟について

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく今年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

「第6回 入院病棟について」

長船なお美さん(リポーター):副師長、阿蘇立野病院では、熊本地震後一時中断していた入院患者さんの受け入れを昨年9月から再開されたそうですね。

浅尾まゆみさん(2階病棟 看護副師長):はい。震災が起こる前、当院の入院病棟は88床ありましたが、現在は、長期療養の「療養病床」が8床、在宅復帰に向けて効率的な医療やリハビリを行う「地域包括ケア病床」が24床、あわせて32床で運営しています。

長船なお美さん:なるほど。

浅尾まゆみさん(2階病棟 看護副師長):看護師は、正職員、非常勤、くまもと復興応援ナースのほか、元の病院に席を置いたままの「在籍出向」の看護師など14名おります。介護士は8名在籍しています。
県外から来ているスタッフの多くは、病院の看護師寮「エーデルワイス」から出勤しています。

長船なお美さん:大北さんはそのなかの一人ということで、福岡県出身でいらっしゃるそうですね。
なぜ、この阿蘇立野病院を選ばれたのでしょうか?

大北帆乃香さん(2階病棟 看護師):はい。大学時代に熊本地震が発生し、益城町で災害ボランティアを経験しました。その際、阿蘇立野病院の状況を知り、微力ながら力になれればと入職を決意したんです。

長船なお美さん:そうなんですね。いま、どんなところにやりがいを感じていらっしゃいますか。

大北帆乃香さん(2階病棟 看護師):そうですね。私は以前急性期病院に勤務していましたので、ケアのスピード感の違いは感じていますが、自分が行うケア一つひとつの大切さや責任の重さを感じながら、退院後の生活について考えて、看護ができていることにやりがいを感じています。

長船なお美さん:副師長、阿蘇立野病院の入院病棟の今後の課題はどのようなところでしょうか。

浅尾まゆみさん(2階病棟 看護副師長):熊本地震から2年3ヵ月が経ちましたが、現状のスタッフでは、まだまだ足りていないのが実情です。今後は震災前に近付けるように、看護師・介護士の数を増やして、患者さんや地域に寄り添える入院病棟を目指したいと思っています。

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看護副師長の浅尾まゆみさんとリポーターの長船なお美さん


患者さんや地域に寄り添える入院病棟を目指しています


正職員・非常勤のほか、くまもと復興応援ナース、
「在籍出向」の看護師も在籍


新人看護師の大北帆乃香さん(福岡県出身)


「自分が行うケア一つひとつの大切さや責任の重さを
感じています」と話します


病院の看護師寮「エーデルワイス」(阿蘇市赤水)


県外出身のスタッフはほとんどがこちらの寮から出勤


「療養病床」と「地域包括ケア病床」併せて32床で運営

6/2(土)放送:第5回 在宅医療について

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく今年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

 

「第5回 在宅医療について」

長船なお美さん(リポーター):こんにちは、長船なお美です! 阿蘇立野病院の様々な取り組みを紹介します。今回は、阿蘇立野病院が行っている「在宅医療」について紹介します。
在宅医療とは、通院が困難な患者さんに対し、医師や看護師、理学療法士などが、ご自宅などを訪問して行う医療活動のことで、訪問リハビリ・訪問看護・訪問診療などがあります。
田原さん、阿蘇立野病院の「訪問リハビリ」について教えてください。

田原理学療法士:当院では現在、阿蘇市、南阿蘇村、高森町で訪問リハビリをご利用いただいています。体の機能回復や維持のための訓練やトイレ、洗濯、入浴など日常生活で行う動作の訓練などを行い、ご利用者さんの生活の場に応じたリハビリを提供しています。また、ご家族の方には、介助方法や注意点などのアドバイスを行っています。住み慣れた家でその人らしい暮らしができるよう、サポートしていきたいと思っています。

長船なお美さん:「訪問看護」では、患者さんの病状の観察や、医師の指示に基づく医療処置やお薬の管理、入浴介助などを行っています。

森看護師:南阿蘇は、震災で家を長く離れていた方や、家に深い愛着があるご利用者さんが多い地域です。家でも安心して生活ができるよう、看護なさるご家族にもアドバイスをしながら、サポートをしていきたいと思います。

長船なお美さん:理事長、「訪問診療」ではどのようなことをなさっているんですか?

上村理事長:震災後は病院が一旦休業していた時期もあり入院施設の代わりに在宅医療を行い、医療の提供を続けてきました。阿蘇は高齢者が多い地域でもあることから、在宅医療の需要は今後さらに高まると考えられます。安心して住み慣れた地域で生活が続けられるよう、スタッフを増員し、充実した在宅医療が提供できるよう環境を整えていかなければいけないと考えています。

 

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●看護師
●准看護師
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今年1月に1年8ヵ月ぶりに全館再開した阿蘇立野病院


田原理学療法士とリポーターの長船なお美さん


筋力訓練やストレッチ、屋外歩行などの訓練を行う


看護師の森さん


血圧や体重、血糖の測定や食事管理などを行う


上村理事長とリポーターの長船なお美さん


個人のお宅や老人ホーム等を訪問し、病状の観察を行いながら治療を継続する

5/5(土)放送:第4回 人工透析について

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく今年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

 

「第4回 人工透析について」

長船なお美さん(リポーター):こんにちは、長船なお美です! この番組では、阿蘇立野病院の様々な取り組みを紹介します。今回は、透析室看護師長、桐原さんにお話を伺います。桐原さん、阿蘇立野病院の「人工透析」について教えていただけますか?

桐原師長:当院には人工透析の設備が全部で17床あります。2年前の地震で被災したため、すべて新しい透析装置を導入し、昨年11月にリニューアルオープンしました。透析再開にあたり、奄美大島や神戸など、他県から看護師歴35年の経験豊富なベテラン看護師がスタッフに加わって、従来通り、透析患者さんを受け入れる体制が整いました。現在は、看護師4名、機器の操作や保守・点検を行う臨床工学技師1名で、月・水・金曜の午前中に、透析療法を行っています。透析治療を受けているのは、阿蘇地域の60歳代から90歳代の比較的ご高齢の患者さんが中心です。

長船なお美さん:こちらでは透析患者さんの送迎もなさっているようですね?

桐原師長:はい、阿蘇地域につきましては、患者さんの送迎にも対応しています。また、入院が必要な透析患者さんの受け入れも行っています。また、4月から間歇(かんけつ)補充型血液透析濾過、略して「IHDF」という新しいタイプの透析療法を開始しています。

長船なお美さん:人工透析が必要な患者さんは全国的にも年々増加傾向にあるとのことですが、患者さんと接する際にいつもどんなことを心がけていらっしゃいますか?

桐原師長:はい、人工透析は週3回、定期的な来院が必要で、1回の透析に4〜5時間かかるため、その時間を活用して患者さんとコミュニケーションを図っています。あたたかく、家族的な雰囲気づくりを心がけ、患者さんに信頼していただけるよう努めています。

 

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今年1月に1年8ヵ月ぶりに全館再開した阿蘇立野病院


桐原師長とリポーターの長船なお美さん


すべて新しい透析装置を導入し、昨年11月にリニューアルオープン


透析中は1時間毎に患者さんの血圧や状態、機械の動作チェックを行う


臨床工学技師による、輸液ポンプや浸透圧計などの機器チェックを実施


月曜及び金曜日の院長回診。患者さんの声を聞き、薬の調整なども行う


透析終了後、毒素が無くなり弱アルカリ性になった血液を体内に返血

4/7(土)放送:第3回 リハビリテーションについて

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく今年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

 

「第3回 リハビリテーションについて」

長船なお美さん(リポーター):こんにちは、長船なお美です! この番組では、阿蘇立野病院の様々な取り組みを紹介します。今回は、リハビリテーション課 課長・古川さんにお話を伺います。古川さん、こちら阿蘇立野病院のリハビリテーションについて教えていただけますか?

古川課長:はい、当院では院内リハ、通所リハ、訪問リハの3種類のリハビリテーションを提供しています。私どもリハビリテーション課では、入院中にしっかりリハビリを行って、退院後は訪問リハで自信をつけていただいた上で、通所リハに通っていただくという「流れ」を作ることを目標にしています。

長船なお美さん:熊本地震以前は28人いたというリハビリテーションスタッフ。現在は、理学療法士5人、作業療法士2人、言語聴覚士1人、介護士3人の計11人で院内、通所、訪問のリハビリを行っているそうです。

古川課長:特に高齢の患者さんは、入院で安静状態が続くと、筋力の低下が起こりやすいんです。患者さん個人の状態にあった目標を定め、身体機能の向上を目指したリハビリを行います。寝たきりの患者様の場合は、病棟でリハビリを行っています。

長船なお美さん:通所リハビリテーション「すがる」は、震災により被害を受けたため、リニューアルされ、明るく、より使いやすい施設に生まれ変わりました。

古川課長:通所リハビリでは、機器による運動や電気治療など、理学療法士による個人別のプランに添って、リハビリを行っていただきます。リニューアルした施設は利用者の方にも好評で、意欲的にリハビリに取り組んでいらっしゃいます。
訪問リハビリは、高森や南阿蘇地域を中心に行っています。実際に暮らす家でリハビリを行うことで、自信を回復していただく良い機会になっていると思います。
現在外来患者さんのリハビリ再開に向けた体制づくりを進めているところです。これからもスタッフ一丸となって患者さんが元気に、自分らしい生活をおくるお手伝いを続けていきたいと思っています。

 

INFORMATION
ただ今、阿蘇立野病院ではスタッフを募集しています。

【募集職種】
●看護師
●准看護師
●介護士・看護補助
●作業療法士
●理学療法師

お問い合わせ/0967-68-0111(阿蘇立野病院)


復興に向けて着実に歩みを続ける阿蘇立野病院


古川課長とリポーターの長船なお美さん


単語の発生練習で、お話に関する口の中の動きを訓練


寝返りや歩行などの基本的動作や日常生活動作を訓練


個人別のプランに添った通所リハビリテーション


高森や南阿蘇地域を中心に行う訪問リハビリテーション


スタッフが一丸となって「ぬくもりと安心の医療」を提供