月別アーカイブ: 2018年5月

5/5(土)放送:第4回 人工透析について

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく今年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

 

「第4回 人工透析について」

長船なお美さん(リポーター):こんにちは、長船なお美です! この番組では、阿蘇立野病院の様々な取り組みを紹介します。今回は、透析室看護師長、桐原さんにお話を伺います。桐原さん、阿蘇立野病院の「人工透析」について教えていただけますか?

桐原師長:当院には人工透析の設備が全部で17床あります。2年前の地震で被災したため、すべて新しい透析装置を導入し、昨年11月にリニューアルオープンしました。透析再開にあたり、奄美大島や神戸など、他県から看護師歴35年の経験豊富なベテラン看護師がスタッフに加わって、従来通り、透析患者さんを受け入れる体制が整いました。現在は、看護師4名、機器の操作や保守・点検を行う臨床工学技師1名で、月・水・金曜の午前中に、透析療法を行っています。透析治療を受けているのは、阿蘇地域の60歳代から90歳代の比較的ご高齢の患者さんが中心です。

長船なお美さん:こちらでは透析患者さんの送迎もなさっているようですね?

桐原師長:はい、阿蘇地域につきましては、患者さんの送迎にも対応しています。また、入院が必要な透析患者さんの受け入れも行っています。また、4月から間歇(かんけつ)補充型血液透析濾過、略して「IHDF」という新しいタイプの透析療法を開始しています。

長船なお美さん:人工透析が必要な患者さんは全国的にも年々増加傾向にあるとのことですが、患者さんと接する際にいつもどんなことを心がけていらっしゃいますか?

桐原師長:はい、人工透析は週3回、定期的な来院が必要で、1回の透析に4〜5時間かかるため、その時間を活用して患者さんとコミュニケーションを図っています。あたたかく、家族的な雰囲気づくりを心がけ、患者さんに信頼していただけるよう努めています。

 

INFORMATION
ただ今、阿蘇立野病院ではスタッフを募集しています。

【募集職種】
●看護師
●准看護師
●介護士・看護補助
●作業療法士
●理学療法師

お問い合わせ/0967-68-0111(阿蘇立野病院)


今年1月に1年8ヵ月ぶりに全館再開した阿蘇立野病院


桐原師長とリポーターの長船なお美さん


すべて新しい透析装置を導入し、昨年11月にリニューアルオープン


透析中は1時間毎に患者さんの血圧や状態、機械の動作チェックを行う


臨床工学技師による、輸液ポンプや浸透圧計などの機器チェックを実施


月曜及び金曜日の院長回診。患者さんの声を聞き、薬の調整なども行う


透析終了後、毒素が無くなり弱アルカリ性になった血液を体内に返血