10/6(土)放送:第9回 阿蘇立野病院の今

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく今年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

「第9回 阿蘇立野病院の今」

長船なお美さん(リポーター):こんにちは、長船なお美です! 今回は、阿蘇立野病院の現状について、上村理事長にお話を伺います。理事長、今年1月に病院が全面再開し、そこから既に半年以上経過しているわけですが、ふりかえってどんな感想をお持ちですか。

上村晋一理事長:ご存知の通り熊本地震では当院も大きな被害を受け、ライフラインも寸断され、一時は閉鎖に追い込まれました。しかし、地震直後から当院の職員が一致団結してきたほか、多くの方々からのご支援によって、現在は一般外来、入院病棟、救急外来、人工透析など順調に稼働しています。熊本地震後に「阿蘇立野病院を元に戻す。ここに戻ってくる」と決意してから2年あまりでよくここまで持ち直したと感じています。

長船なお美さん:では現時点で「課題」となるのはどんなことでしょうか?

上村晋一理事長:なんとか早く、病床を震災前の88床に戻したいのですが、慢性的な人材不足により現在は43床に留まっています。より充実した医療体制を整えるため、これからもスタッフの確保に努めたいと思っています。

長船なお美さん:そして現在病院の裏山では、治山工事が進められていますね?

上村晋一理事長:今年の夏前から裏山の崩落部分の治山工事が始まり、現在は震災で崩落した部分の倒木の移動や排土の処理が行われています。工事の進捗状況は、当院のホームページでもお知らせします。治山工事により安全な環境が整うことは、当院の復興にも関係しますので、順調に工事が進めばと思います。

長船なお美さん:最後に理事長、今後の目標を教えてください。

上村晋一理事長:医療の質のさらなる向上と効率化を目指し、9月に電子カルテを導入しました。また当院の理念である「ぬくもりと安心の医療」を提供できる病院であるために、これからもスタッフ一丸となって邁進していきたいと思います。

INFORMATION
ただ今、阿蘇立野病院ではスタッフを募集しています。

【募集職種】
●あそ統合医療研究所 専任スタッフ(看護師など)
●看護師
●准看護師
●介護士・看護補助
●作業療法士
●理学療法師
お問い合わせ/0967-68-0111(阿蘇立野病院)


阿蘇立野病院は2018年1月に全館開館を果たしました


上村晋一理事長とリポーターの長船なお美さん


地震後に「阿蘇立野病院を元に戻し、必ず戻ってくる」と決意した理事長


一般外来、入院病棟、救急外来、人工透析など順調に稼働


現在病院の裏山では治山工事が進められています


「治山工事により安全な環境が整うことは、当院の復興にも関係する」と理事長

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医療の質のさらなる向上と効率化を目指し、9月に電子カルテを導入