親せきの子供に久しぶりに会うと「大きくなったねぇ」としみじみするおばちゃま。そんな気持ちになってしまった今回のゲストは大村詠一さん。エアロビック競技の元日本代表です。
小学生の時Ⅰ型糖尿病と診断された大村さん。インスリン注射を打ちながらエアロビックの練習に打ち込む姿が心に残っているのですが、なんともう34歳! 小学校1年生と4年生のお子さんがいる父親でもあります。いつの間にそんな年月が…としばし唖然。しかし世界を魅了した笑顔はごらんのとおり変わっていません!
大村さんは2016年に現役を引退し、現在は認定NPO法人日本IDDMネットワークで副理事長を務め、糖尿病を支援する活動に力を注いでいます。
糖尿病の人たちにとってインスリンはまさに命綱。大きな災害が起きた時に手元に予備のインスリンがなければ、即、命の危険につながります。そのための備えの大切さや具体的な方法などを患者さんたちに周知する活動もそのひとつ。
大村さんたちの活動は阪神淡路大震災に始まり、その後も東日本大震災、熊本地震と続いていて、今はⅠ型糖尿病だけでなくⅡ型糖尿病への支援の必要性も感じているといいます。
病と「闘う」のではなく「共生」できるようになったのは、周りに辛さも喜びも分かち合える仲間がいてくれるから。幼いころからいくつもの壁を家族や仲間と乗り越えてきた大村さんならではの言葉です。
初めて見た時、小学生だった男の子は、いまや同じ病の人たちを支え続ける 優しくて強い大人に成長していました。おばちゃん嬉しい…。
美香さんが手にしているのは大村さんのこれまでの足跡を記した本「僕はまだがんばれる~”不治の病”Ⅰ型糖尿病患者、大村詠一の挑戦~」です。(D記)
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