#011 高濱伸一さん(いのちをつなぐ会)≪2018年12月16日放送≫

ゲスト(#011) 高濱伸一さん(いのちをつなぐ会事務局長)

今回は、いのちをつなぐ会事務局長・高濱伸一さんをお迎えしました。『いのちをつなぐ会』は、こどもたちにがん患者さんたちの気持ちや願いを伝えたいという思いでつくられました。主に学校の授業でがん患者さんからこどもたちに話をしてもらう活動を行っています。

高濱さんが『いのちをつなぐ会』を始めたキッカケはなんでしょうか?

15年前、息子さんを交通事故で亡くし、息子さんの命が無駄だったんじゃなかったと悩み続けていた高濱さん。つらくて仕事をする気も起きずにいました。しかし1年半経ったある朝、亡くなったはずの息子さんが目の前に現れ、父さんも頑張れよ、と励まされたそうです。そして息子さんが生まれて一番幸せだったのは高濱さんご自身であったと気付くと、彼の命は絶対無駄じゃなかったと思うように。すると、人のために、友達のためにという気持ちが湧き、元教員の高濱さんは、いのちを大切にする学校をつくりたい!と思うようになりました。

すると頑張っていた高濱さんご自身にがんが見つかります。

入院生活の中で、がんより怖いもの、、、それは一人ぼっちになることなんだと気付かれた高濱さん。そしてそんな怖い気持ちを励ましてくれたのは、勤めていた小学校の子どもたちからの千羽鶴でした。頑張って折ってくれた千羽鶴から子どもたちの顔が思い出され、自分はひとりぼっちじゃないと思えたそうです。治療の甲斐あって、退院。それから教職のお仕事を退職され、がん患者さんたちを励ますべく、がんサロンの活動に参加し始めました。そこで出会った患者さんたちは自分の病状が重くても周りの人を励ましてくれる、元気で強くて優しい方たちでした。

ぜひ、こどもたちに知ってほしい。こどもたちがもっと病気の方から話を聞く機会が増えれば、もっと命、健康を大切にしてくれるんじゃないかな、と考えた高濱さんは『いのちをつなぐ会』を発足。がん患者さんから子どもたちに話をしていただく橋渡しをされています。

【高濱さんが子どもたちに伝えたいこと4つ】

①いのちのたいせつさ

②健康に気を付けながら明るく楽しく生きること

③もし癌になっても怖くない!

④がん患者さんたちも学校や社会や家庭で頑張ってること

できることできないことみんな半分ずつ持っているからこそ、支えあい、助け合い、寄り添いあいながら生きていける世の中が理想なんですね。「いのちをつなぐ」という言葉は、血のつながりという縦のつながりだけではなく、みんな仲間だ、という横のつながりでもあるそうです。手と手と手を取り合っていのちをつなげていきましょう。

今日の音楽

ウィザウトユー / ニルソン

ユリイカ / サカナクション


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