7/4(土)放送:第16回 病棟レクリエーションについて

1979年に設立し、長らく阿蘇地域の中核医療機関を担ってきた「阿蘇立野病院」。2016年4月に発生した熊本地震により甚大な被害を受けましたが、2017年4月から段階的に再開。8月以降からは入院や一般外来、11月に人口透析を再開しています。そしてようやく2018年1月、1年8ヵ月ぶりに全館再開。同院のモットーでもある「ぬくもりと安心の医療」をお届けできるよう、スタッフが一丸となって業務に取り組んでいます。この番組では、阿蘇立野病院のさまざまな取り組みをご紹介します。

◼︎:阿蘇立野病院で行われる「病棟レクリエーション」とはどのようなものでしょうか。

橋下和歌子さん(病棟看護師長):はい。当院では、病棟の入院患者さんを対象に、体・手先・頭を使ったレクリエーションを週3回行っています。
入院中は、ベッドで過ごすことが多く生活も単調になりがちです。レクリエーションに参加していただくことで、身体機能の低下を防ぎ、認知症予防や入院中の生活の質の向上を図りたいと考えています。

◼︎:なるほど。阿蘇立野病院では、介護士さんや介護福祉士さんを中心に、病棟レクリエーションを実施しているのですね。

橋下和歌子さん:体を動かすゲームやしりとり、折り紙、切り絵など、さまざまな活動を行っているんですよ。

◼︎:戸髙さん、患者さんたち、いきいきしていらっしゃいましたね!

戸髙恵子さん(介護福祉士):はい! 今日は体操やボール遊び、七夕の壁紙づくりなどを行い、患者さんの状態に合わせて出来ることに取り組んでもらいました。
多くの患者さんがレクリエーションの時間を楽しみにされていて、自然と大きな声や笑顔も出て、患者さん同士のコミュニケーションの場にもなっています。

◼︎:素敵ですね!

戸髙恵子さん:入院患者さんが治療をして元気になっていただくのはもちろん、「阿蘇立野病院に入院してよかった」と言ってもらえるように、私たちも病棟レクリエーションなどをとおして、患者さんの入院生活をサポートしていきたいと思います。

◼︎:病棟レクリエーションの今後の展望について教えてください!

橋下和歌子さん:病棟レクリエーションの実施は、入院患者さんの日常的な動作の低下を防ぎ、退院・在宅の暮らしにつなげるための支援のひとつです。
今後、実施の回数を増やしたり、季節に応じた内容を加えることなど、さらに改善していきたいと思っています。

【インフォメーション】
阿蘇立野病院では一緒に働く仲間を募集しています。
詳しくはHP をごらんください。
<募集職種>看護師/ドクタークラーク/診療情報管理士/健診センター事務

 


病棟看護師長の橋下和歌子さんとナビゲーターの西村赤音さん


介護福祉士の戸髙恵子さんとナビゲーターの西村赤音さん


病棟の入院患者さんを対象に、体・手先・頭を使ったレクリエーションを週3回行う


身体機能の低下を防ぎ、認知症予防や入院中の生活の質の向上を図る考えだ


内容は体を動かすゲームやしりとり、折り紙、切り絵など。いきいきとした表情がみられた


撮影日は体操やボール遊び、七夕の壁紙づくりを実施。
患者さんの状態に合わせて出来ることに取り組んでもらう


大きな声や笑顔が出ることでコミュニケーションの場にもなっている


日常的な動作の低下を防ぎ、退院・在宅の暮らしにつなげるための支援のひとつ


多職種のスタッフが一丸となって入院生活をサポートしている