2月21日(日)放送分《予告》

様々な事情で親と一緒に暮らせない子どもたちがいます。そうした子供たちは児童養護施設で高校生まで暮らすのですが、卒業とともに「自立」せざるを得なくなります。金銭面はもちろん、精神面で困難にぶつかったときに寄り添ってくれたりアドバイスをくれる人たちがぐんと少なくなってしまいます。そこで、初めての一人暮らしや職場で困ったときに頼れる場所を提供しようと立ち上がったのがNPO法人トナリビト。その代用理事、山下祈恵さん(34)が今回のゲストです。

山下さんたちが支援する中で最も大きい事業の一つが自立支援の「シェアハウス IPPO(いっぽ)」です。彼らが自立するための助走期間として基本的に1年間、山下さんと一緒に暮らして社会生活の基本を学んでいくための施設です。今は定員いっぱいの6人が山下さんと一緒に暮らしています。

これまであまり知られることがなかった支援の形です。山下さん自身も偶然の出会いからこうした環境に置かれた若者の存在を知り、支援したいと思ったそうですが、そこからがすごい。生半可な気持ちで支援はできないからと、アメリカに渡り、そこでスラムの子供たちの支援に携わることで自分に相応の覚悟があるか確認したということです。

山下さんたちがどんな覚悟で、気持ちで支援しているかをおたずねしています。

そして、私たちにできる支援にも触れています。

山下さんが口にした「知ってしまった責任」という言葉がずっと心に残っています。(D記)


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