今ほど女性が活躍できる社会の仕組み作りが進んでいなかった20年以上前に、主婦が一念発起、会社を興しました。当時は製造業での女性起業家など県内にはほぼいなかった時代。「女なんかに…」と言ってはばからない男性が多かったそうです。今回は、熊本の女性起業家の草分け的存在、阪本惠子さん(67)をスタジオにお招きしました。
阪本さんが販売しようと思ったのは「微生物のチカラを使った環境にやさしい製品」です。納豆菌の一種を使ったカビ取り剤や消臭剤、水の浄化剤などなど。わが子を含む世の中の子供たちが、身も心も健やかに成長するためには地球環境が良くなることが必然だという一念だったそうです。外で安心して遊べる環境を作りたかったと、今でこそ広く知られるSDGsの取り組みを、20年以上前に始めていたんですね。
環境にやさしい商品と阪本さんの思いは全国ネットのテレビなどでも紹介され、東京や大阪を中心に商品が売れ、いまは30人近くの従業員が働く企業に成長。昨シーズンからはコロナ禍を意識した衣類やマスク用の涼感スプレーが人気なんだそうです。
どんな逆境にあっても「負けるもんか!」という気持ちで仕事に取り組んできたという阪本さんのパワーを分けていただきました。(D記)
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