2021/1/24『作詞のスピリット』

中原「人吉生まれの球磨育ち、
熊本の魂=[くまもとスピリット]をお届けする中原丈雄です。
今週も東京から電話を通じての放送となります。
さて、今日はまずこの曲をお聞きください。聞き覚えのあるイントロ!
阿久悠作詞、筒美京平作曲、ズー・ニー・ヴーで「ひとりの悲しみ」!」

[今週の一曲]『ひとりの悲しみ』ズー・ニー・ヴー
中原「あれ?知ってる曲と歌詞が違うけど[なぜか…♪]は
一緒だぞ?と思われたんじゃないでしょうか?
そう、尾崎紀世彦さんの『また逢う日まで』と同じメロディです。
ズー・ニー・ヴーのこちらが先で、尾崎さんがメロディを気に入って歌う事になり
阿久悠さんが尾崎さんに合わせて歌詞を変えたら、大大大ヒットしたんです」
※歌詞が変わるだけで、何年も残る名曲に生まれ変わった、[詞]の大切さ!
中原「というわけで、今日のお題は[作詞のスピリット]。
ではお聞きください、尾崎紀世彦で『また逢う日まで』。」

[今週のメイン曲]『また逢う日まで』尾崎紀世彦
中原「[中原丈雄のくまもとスピリット]、 お届けしている曲は、
昭和46年(1971年)、尾崎紀世彦で『また逢う日まで』。
阿久悠作詞、筒美京平作曲、ズー・ニー・ヴーの『ひとりの悲しみ』と同じ
メロディですが、こちらの[歌詞]の方が、強く心に入ってきますねえ。」

[歌詞の世界の違い]
中原「もともとの[ひとりの悲しみ]は、サビが[こころを…][あたため…]でしたけども、
どんな情景か、何かハッキリしないですよねえ。
[また逢う日まで]のサビは、ご存知[二人でドアを…][二人で名前を…]、
(突然、映画評論家の淀川長治さん登場で解説)
淀川「ハイ!皆さん情景が目に浮かびますねえ。目に浮かびますヨ。
二人が別れている情景。
言葉は交わさないけど、[心がナニカを話す]だろうと…
いう情景のようですねえ。コレはネ、[詞]の良さですヨ。」

[また逢う日まで]
中原「そうですねぇ、淀川さん。
そもそもタイトルの[また逢う日まで]が、最初に歌詞で出てきますからね。
[ああ、別れの日の歌なんだ]と一発で分かる。」
淀川「ハイ!そうです。二番も[また逢う日まで]で始まってます。
この[歌詞の繰り返し]がねぇ、尾崎さんの歌い方で、
より深く深く心に届くようになってるんですねえ。面白いねぇ。
皆もそう思うでしょ?」

[作詞のスピリットとは?]
淀川「[作詞のスビリット]とは… いかにシンプルに伝わる[言葉]をつむぐか、、
ですよねえ。ハイ!阿久悠さん、あんたホント見事ねぇ。
今宵は[待宵]をロックで飲みましょうか?好きな[歌]の歌詞を見つめ直してみませんか?
中原「ではまた来週!日曜の夕方5時にお会いしましょう!
くまもとの魂=くまもとスピリット、中原丈雄と淀川球磨川がお届けいたしました。
サヨナラサヨナラサヨナラ」

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中原「お便りは、nakahara@rkk.jp まで。 抽選で[白岳KAORU]をプレゼントしますバイ!」


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