中原「人吉生まれの球磨育ち、熊本の魂=[くまもとスピリット]をお届けする中原丈雄です。」
球磨川「ハイ。今月もまたお会いしましたね、球磨川長治です。今日はネ、30年前、1995年に
ボクがベストワンに選んだ、ステキなステキな映画をご紹介しましょうかネ」
中原「1995年。どんな映画がありましたっけ?」
球磨川「キアヌちゃんの『スピード』とかが大ヒットした年やね。ボクが紹介したいんはねえ
オトナの映画、ニューヨークの下町ブルックリンが舞台の映画。主演がネ、ハーベイ・カイテル」
中原「おお!ハーベイ・カイテル、ボクは大好きですよ。という事はアレですね!」
球磨川「ハイ!今日ご紹介する映画は、1995年公開の『スモーク』』
中原「エンディングで流れてくるトム・ウェイツの『イノセント・ウェン・ユー・ドリーム』
お聞きください」
[今週の一曲]『イノセント・ウェン・ユー・ドリーム』トム・ウェイツ
中原「[中原丈雄のくまもとスピリット]、お届けしておりますのは…」
球磨川「1995年、平成7年に公開された映画『スモーク』から
トム・ウェイツの『イノセント・ウェン・ユー・ドリーム』お届けしております」
[スモークは煙草屋の映画]
中原「『スモーク』ってのは、この、タバコの煙の事ですよねえ。」
球磨川「そう!ニューヨークのネ下町の小さな小さなタバコ屋。
近所の連中がねえ、よう集まってお喋りお喋り、タバコをプカプカ。
このハーベイ・カイテルが毎朝8時に店の前にカメラでパチリパチリ。
街角の風景を白黒写真で撮ってる。コレが彼の日課やねえ。
それを毎朝毎朝、晴れの日も雨の日もネ、欠かさずに何年も何年も続けとる」
中原「ある日、奥さん亡くして小説が書けなくなった作家のウィリアム・ハートが店に来るんですよね」
球磨川「そうそう!それで何気なしにハーベイちゃんが撮った写真、アルバムを見るんよね。
そうしたらネ、ウィリアム・ハートがオイオイ泣き出す。
[あらあんた!どうしたん?何、泣いとる?]聞いたら、写真の1枚に奥さんの姿が映っとったんやね。」
中原「誰を撮るわけでなく日課で撮ってた[写真]に、人の心が救われるんですよね」
[夢を見るのは罪じゃない]
中原「映画のラスト、ハーヴェイ・カイテルが語っていた[クリスマスの思い出話]を再現する時、
このトム・ウェイツの歌声が流れるんですよね。』
球磨川「そうだよねえ!自分の店で万引きした子が落としたサイフん中に写真入っとってね、
その家を訪ねた。目の見えん婆さんが一人住んどった。
目が見えんので[あら〜お孫ちゃん、よう来たねえ]と招き入れてねえ一緒にクリスマスを過ごすんよね。
そん時のこの歌[イノセント・ウェン・ユー・ドリーム]。
[夢を見る時、人は無垢][夢を見るのは罪じゃない]と歌ってるんよねえ。」
中原「では球磨川さん、[映画スモークのスピリット]とは?」
球磨川「ハイ!映画[スモーク]は配信なんかでも見られるからねえ、今夜見てみなさい!」
中原「今夜は[金しろ]をロックで傾けながら、[スモーク]を見直してみましょうかね。
また来週、日曜の夕方5時にお会いいたしましょう。
くまもとの魂=くまもとスピリット、中原丈雄がお届けいたしました。」
球磨川「また来月お会いしましょうね、サイナラサイナラサイナラ」
【(全国から)お便り、常に暮集中です!】
中原「お便りは、nakahara@rkk.jp まで。抽選で[白岳KAORU]をプレゼントしますバイ!」
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