中原「人吉生まれの球磨育ち、熊本の魂=[くまもとスピリット]をお届けする中原丈雄です」
球磨川「ハイ。今月もまたお会いしましたね、球磨川長治です。夏はネ、夏言うたらネ
旅する映画=[ロードムービー]がいちばんやねえ。」
中原「お!今日は[ロードムービー]を紹介してくれるんですね?」
球磨川「ハイ!今日はネ、アメリカの荒野をネ、男二人がバイクで旅する映画。
ニューシネマの傑作『イージー・ライダー』ご紹介しますヨ。」
中原「ピーター・フォンダとデニス・ホッパーが、カリフォルニアからニューオリンズまで
バイクで旅する。いやホント、アメリカンニューシネマを代表する映画ですよね」
球磨川「これぞベトナム戦争後のアメリカやねえ!これぞ!ニューシネマ!
タイトルバックで流れるステッペンウルフの『Born to be Wild』〜『ワイルドで行こう』。
お聞きください。』
[今週の一曲]『Born to be Wild』ステッペンウルフ
中原「[中原丈雄のくまもとスピリット]、お届けしておりますのは…」
球磨川「1969年、昭和44年に公開された映画『イージー・ライダー』からねえ
ステッペンウルフの『Born to be Wild(ワイルドで行こう)』をお届けしておりますよ」
[MVの先駆けとしての映画]
中原「この映画、主役のピーター・フォンダと、監督も兼ねてるデニス・ホッパーが
アメリカの荒野をバックに延々とバイクを走らせるシーンに、この曲や数々の当時のロックが
流れる、今で言うミュージックビデオみたいなねえ、セリフが随分少ない映画でしたね。」
球磨川「そう!セリフ少ないいうかね、そもそもクランクインした時に脚本が出来てなかった。
二人のセリフもアドリブだらけやから、[ドキュメンタリー映画]みたいな、生々しさがあるね。」
[自由の国アメリカは自由か?]
球磨川「そして、この映画の大切な、大切なところはネ「差別」をしっかりと描いとる!
バイクに乗ったよそ者がやってくるとねえ、田舎の連中が露骨に「差別」する。
まあイヤだねえ。アメリカいう国はネ「自由の国」なんて言うとるけど、[よそ者]を
平気で平気で差別する、怖い怖い国。」
中原「映画のラスト、本当に普通の田舎の農民の人が、[なんだか気にくわないな]ってだけで
銃をぶっ放して、二人を殺してしまうんですよねえ。アレは衝撃的でしたねえ〜」
球磨川「そう!当時のニューシネマはネ[自由を求めた若者が、社会から叩かれて最後には死ぬ]
そういう映画ばっかりやったね。[明日に向かって撃て]も[俺達に明日はない]もそうやったねえ」
[『イージー・ライダー』のスピリットとは?]
中原「では球磨川さん、映画[イージー・ライダーのスピリット]とは?」
球磨川「ハイ![自由]いうのを恐れている連中が、[自由]を潰していく!
今のアメリカ、そうやね。日本はどうやろね?!」
中原「今夜は[しろ]をロックで傾けながら、[イージー・ライダー]を見直してみましょうかね。
ではまた来週!日曜の夕方5時にお会いいたしましょう。
くまもとの魂=くまもとスピリット、中原丈雄がお届けいたしました。」
球磨川「また来月お会いしましょうね、サイナラサイナラサイナラ」
【(全国から)お便り、常に暮集中です!】
中原「お便りは、nakahara.rkk.jp まで。抽選で[白岳KAORU]をプレゼントしますバイ!」
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