#015 内野貴久子さん(うちの産婦人科院長)≪2019年01月13日放送≫

ゲスト(#015) 内野 貴久子さん(うちの産婦人科院長)

今回のゲストは、うちの産婦人科院長の 内野 貴久子さん です!

熊本市南区にあるうちの産婦人科は、病院としては珍しく、ランチもできるカフェが隣接しています。産婦人科は敷居が高いイメージがあると思いますが、どんな年代の方にも来てもらいやすくするためにカフェを作ることになったそうです。

妊娠、更年期、閉経など年齢ごとに様々な症状がある女性の人生をサポートできる産婦人科に魅力を感じ、産婦人科医になることを決められた内野先生。多くの女性が自分の体について知らずにいること、もっともっと知ってほしいとおっしゃっていました。

たとえば、仕方なく毎月付き合わないといけないと思っている生理痛について。病気じゃないからと病院に行かない方も多いそうです。しかし今の時代、男性と一緒に対等に働いてる女性も多いなか、生理痛に苦しめられ、我慢していると仕事に集中できなくなったり、身体を壊してしまいます。昔は痛み止めしかなかったけれど、今はピルや漢方などで生理痛を和らげることができます。お話しするだけでも産婦人科へ行ってもいいのか、心配される方も多いかと、思いますが、いいんです! 楽に生きる方法がたくさんあるのに、それを自分が知らないだけで、我慢しながら生きるのは、もったいなくないですか?

【年代別 知っていてほしい女性の体】

<10代>  性病と妊娠 

妊娠について無防備な子が多く、性交渉をして望まない妊娠をする子もいます。妊娠しやすい時期があることや、避妊についてきちんと知っておいてほしい!

<20、30代> 生理痛と子宮頸がん

毎月の生理痛に苦しむ女性が多いけれど、今は生理痛を和らげる方法があります!ぜひ産婦人科へ相談して、楽になってほしい! そして、子宮頸がんは性交渉の経験がある女性は遺伝の関係なく、誰でもなりうるがんです。子宮って命には関わらないけれど、とってしまうと、妊娠できなくなります。若いうちからちゃんと検診を受けて、ガンになる前に異常を早く見つけることができれば、対処ができ、その後、妊娠することができます。! 毎年、検診を受けるようにこころがけましょう!

<40、50代> 更年期

閉経から閉経後までいろんな症状に苦しむ方が多く、病気ではないからといって受診されない方が多い更年期。でも治療法があります。代表的な症状として、顔だけから汗がでるホットフラッシュがあります。そしてそのホットフラッシュも対処法があります。ほかには、イライラがとまらないという症状もあります。更年期が原因となっているイライラも治す方法があるんですよ。

<60代以降> 婦人科のがん

更年期症状は落ち着いてきますが、子宮頚がん、子宮体がん、卵巣がんなど婦人科の臓器のがんが増えてくる年代。子宮体や卵巣を見るためにもエコーを使った検査を推奨します。

何歳まで妊娠ってできますか?

高齢出産のニュースの影響で、男女ともに何歳になっても妊娠できると思っている人が多いけれど、実は42歳、43歳くらいが限界。しばらく夫婦2人での生活を楽しもうと思って、避妊を続けてきて、42歳くらいで子供がほしいと産婦人科に相談に来られても、結局妊娠できないということもあるそうです。確かな情報を得て、「知る」ということが自分を守ること、パートナーを守ること、将来を守ることにもつながるんですね。

女性として生まれたからには生まれてから死ぬまで自分の体のことをしっかり知って、向き合っていくことが大切です。子どものこと、旦那さんのこと、両親のことを優先して、自分のことをあとまわしにするのではなく、きちんとメンテナンスすることが大切。 自分を大切にすることは、自分の大切な人を大切にすることにもつながっていくんですね。あなたやあなたのまわりの女性、友だち、彼女、娘、奥さん、お母さんは、最近、産婦人科へ行かれたでしょうか。

今日の音楽

U.S.A. / DA PUMP

憶い出の町 / James Taylor & J.D.Souther

 


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