RHYMESTERというヒップホップグループがいます。このボーカルは、宇多丸という名前の人です。関東圏では、ラジオで活躍されているので今、ラジオ業界の中で注目の人でもあります。1969年生まれの42歳。僕とまったくの同級生です。
いや、何故、この人の話をしたかと言うと、先日似たような出来事が2つあったんです。
大学時代の友人と車に乗って流れていた音楽がこの「RHYMESTER」。どうしてこれ聴いてんの?と聴くと「なんだかさ、同い年の共感というか、この歳になってわかることを歌ってるからね。まぁ、中年の共感だよ。この人はヒップホップなんてことで現役だけどねぇ・・・あ~、昼からまた仕事か・・やだなぁ」という事でした。もちろん、RHYMESTER宇多丸のラジオもポッドキャストで聴いてるらしく、言葉に力があると言ってました。
それから数日後、実家に帰ってた僕は、父親と音楽の話になりました。最近何を聞いてるのかと尋ねると、「いや~、昔は、演歌とかフォークなんて絶対聞かない!と思ってたけど、歳をとると変わるんだよね。JAZZを聴くと幼い頃にワクワクしたことを思い出すし、伊勢 正三の創ってきた曲はやっぱりいいなぁと思うし・・・。共感するんだよね。歳をとって好みも変わるもんだ」と言うんです。
歳をとるといいこともあるもんですね。今までよくわからなかった音楽や、本がわかるようになること。そして、あの時、投げられた言葉の意味が何十年も経ってやっと意味がわかるなんてこともあります。
若い頃はわからなかったAMラジオのよさが歳をとってわかることもあるといいなぁと、夏が最後の力を搾り出している今日思った次第でした。