木曜日あたりから風邪の症状が出てきて、土日はゆっくりしたかったのですが、土曜日は所用があり家族で水前寺陸上競技場に朝から出かけました。夕方までいる予定でしたが、やはり体調が悪く、一人、タクシーで帰ろうと競技場を後にし、タクシーを捜して歩き出したのですが、なかなかタクシーもつかまらず、結局、ゆっくりと新水前寺駅まで歩いて電車に乗ることにしました。最近、散歩もしていない自分にとっては結構な距離に感じたものの、汗をかくのが心地よく、また、土曜日は陽射しも結構ありましたので、太りすぎの私は結構な汗を結果的にかくことになりました。
なんとか、マンションに帰り着き、さぁ、部屋に入って着替えて薬を飲んで横になろうと思い、ジャンバーのポケットに手を突っ込んだときに気がつきました。
「鍵がない・・・・」
そう。車の運転を妻がしてくれましたので、鍵は必要ないだろうと、自分の鍵束は、玄関に置いたままで出かけていたのです。
結局、陸上競技場にいる妻に電話をし、待ちました。その間、20分ぐらいだったでしょうか。部屋にも入れず、手に持っているのは、タオルやデジカメなどを入れたバッグひとつ。その中に、・・・・ありました。・・ラジオ。おぉ、ラジオよ。こんなところでも僕を救ってくれるのか、ラジオ。
イヤホンを耳に装着し、電源ON!江越さんのやさしい声が聴こえてきました・・。熱っぽく、鍵を持たない、しがない40過ぎの孤独なサラリーマンのこころに、江越さんの声が染みました。。
こんな時って、お喋りの内容がなんであれ、「人の声」が聞けるだけで嬉しいものです。おもわず、番組に「ありがとうございます」とメッセージをおくろうと携帯電話を手にしたところで・・・「ハッ!・・・俺、関係者だった」と我に帰りました。しかし、江越さんの暖かい声とは裏腹に、汗に濡れた僕の身体は冷え始め、「もしや、俺はこのままマンションの玄関前で遭難するのか・・・」とアホなことを思い始めた時に、妻が笑いながら戻って来てくれました。私は無事、部屋に入ることが出来、着替えを済ませた後、部屋のラジオに切り替え、「ありがたやありがたやと」ラジオを聴き続けたのは言うまでもありません。
あらためて、弱っている人にも薬ではない効用があるのだなぁ~とラジオをしみじみ思った週末でした(笑)。是非、さみしいことのあった時、ラジオをつけてみてください。
誰かの声が聴こえてきます。RKKラジオ1197です(笑)。