日別アーカイブ: 2011年11月17日

熊本港でタコ

昨日、諸事情により(笑)、仕事を休みました。その諸事情を済ませた後、一人、スクーターに乗って、熊本港に行ってきました。

8~9年ぐらい前まで、毎週のように釣りに来ていたのですが、週末が忙しくなったのをきっかけにパタリと行かなくなっていた場所です。もちろん、釣り道具もなにも持たずに手ぶらで気の向くままに向ったのですが、到着してみると釣りをしているおっちゃん、おばちゃん、そして結構若い女性までいました。
話しかけられるほどの度胸もなく、人見知り全開で少し離れた場所から釣り人たちをぼくは見ていました。
おっちゃん、おばちゃんたちは、もう、お孫さんがいるのかもなぁという感じの方たちで、本当に楽しそうにお話ししながら釣り糸を垂れていました。
その中に、若いお嬢さんお2人もなれない手つきで釣りをはじめようとされていましたが、なかなかうまく仕掛けが出来ない様子。それをみた、おっちゃんたちが、わらわらと寄ってきて、あっという間に仕掛けができ、一番釣れるポイントまでご教授されていました。
最後には、そのお嬢さんたちが何も釣れていないのを見ると、自分たちが釣った「タコ」を「これ、もって帰るとよか。おいしかたこ焼きのできるばい。わっはっは!!」と満面の笑みでお嬢さんたちに釣れたばかりの「タコ」を渡されていました。
テレビでは最近、背広をビシッと着た所謂権力者のおっちゃんたちのニュースばかりが目に付きますが、僕は、「ほれ!タコ、やるけん」と言ってニコニコしている歳の取りかたのほうがいいなぁ~と思いました。
日本では、金持ちのお年寄り、実権をいつまでも握っているお年寄りはどんどん増えているようですが、「長老」「長者」と呼ばれる人が少なくなってきたと言われます。
しかし、タコを「ほら!」と言って娘さんたちにわたしていたおっちゃんたちこそ、「長老」だろうし、「長老」と呼ばれる人になられるのだと思います。
何も持たず、人に施す。和顔施。
いやいや、ご本人達は、そんな大仰なことはなにも考えてらっしゃらないと思います。
ただ、僕のような中途半端な年齢の人間からみたら、背広なんかより、ジャージ姿のおっちゃんたちのほうが、どれだけ格好良く、自由に見えたことか。
こんなおっちゃんたちにRKKラジオを愛してもらえるといいなぁと思った次第でした。

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