2022/7/31【映画『道』のスピリット】

中原「人吉生まれの球磨育ち、熊本の魂=[くまもとスピリット]をお届けする
中原丈雄です。
球磨川「ハイ!またお会いしましたネ!球磨川長治デス!
月の最後はボクの大好きな大好きな、ホントに愛した映画をご紹介しましょうね。
1954年(昭和29年)のイタリア映画『道』。戦後いちばん最初に日本で上映された
イタリア映画。こんな静かなこんな怖い映画があったんかとビックリした映画でしたよ」
中原「フェリーニの『道』、ボクも大好きですよ。この映画の乱暴な大道芸の男を演じてた、
アンソニー・クイン、これがボク大好きな俳優さんで」
球磨川「あら!あんた!アンソニー・クインちゃんが好きなんや!見直したわ。
アンソニー・クイン、『アラビアのロレンス』も良かったねえ。」
中原「『アラビアのロレンス』もいつかお話いただきましょうかね?
今回は『道』のお話をお願いしますヨ。[ジェルソミーナ]おかけしますネ!
今日のお題は、[映画『道』のスピリット]。」
[今週の一曲]『ジェルソミーナ』スリーサンズ
中原「[中原丈雄のくまもとスピリット]、 お届けしている曲は、1954年映画『道』
[ジェルソミーナ]。スリーサンズの演奏でお聞きいただいております。」
球磨川「ニーノ・ロータのメロディ、何とも哀しい、何とも優しいネ、見事な音楽ねえ。」
[ジェルソミーナとは]
中原「この曲のタイトル[ジェルソミーナ]と言うのが、この映画のヒロインですね」
球磨川「そう![ジェルソミーナ]言うんは、この映画『道』に出てくる女の子の名前やね。
アンソニー・クインちゃんのね、ザンバノ言う男がおるんよね。
身体に巻いた鎖を『ウッ!』ってやって切る力持ちの大男。
このザンバノがジェルソミーナと巡業をするいうお話やね。
まあ、ザンバノが乱暴で乱暴でねえ、つらくつらくジェルソミーナに当たるんよ」
中原「ジェルソミーナが、それでもザンバノに付いていくあたりが何とも物悲しいですよねえ」
[フェリーニのネオリアリズム]
球磨川「そう![男のわがまま]。昔っから今に至るまで変わらんねえ。
監督のフェリーニがネ、まあ〜、わがままな人生を送ってきてるんやねえ。
子供の頃にネ、学校を脱走してサーカスに逃げ込んだりねえ、10代で駆け落ちしたり
詐欺師をやっていた事もあったんよ。」
中原「なるほど!フェリーニは、そんな破天荒な人生を送ってきたんですねえ。
でも素晴らしいですよねえ。この…いちばん好きかも知れんな、フェリーニで。」
[映画『道』のスピリットとは?]
中原「では球磨川さん、[映画『道』のスピリット]とは?」
球磨川「まあ映画『道』はつらい映画、哀しい映画、
でも、だからこそ、そこに[人生の本質]が見えてくる。
ご覧になってない方、フェリーニの[道]見てみなさい。素晴らしい!」
中原「ではでは、今宵は[時習館]で一杯いきましょうか!
また来週!日曜の夕方5時にお会いいたしましょう。
くまもとの魂=くまもとスピリット、中原丈雄がお届けいたしました。」
球磨川「ハイ!ではまた来月お会いしましょうね、サイナラサイナラサイナラ!」
【(全国から)お便り、常に暮集中です!】
中原「お便りは、nakahara.rkk.jp まで。抽選で[白岳KAORU]をプレゼントしますバイ!」


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